わずか1年でケーターハムを去ることになったビタリー・ペトロフ。ケーターハムはF1に残留する”唯一の可能性”だったという。
「チームの決定は数日前に知ったの。私たちとしては、納得するしかなかったわ」とロシアのスポーツ情報ウェブサイト『R-Sport』に語るのは、ペトロフのマネジャーであるオクサナ・コサチェンコ。ケーターハムは、ペトロフの代わりに昨年、控えドライバーだったオランダ人のギド・ヴァン・デル・ガルデを選んだのだ。
「何となくそんな予感はしていたけれどね」
これからペトロフは、テストドライバー契約を含むほかの可能性を探るという。
「ビタリーにはいくつかオファーが来ていて、F1のパドックに残れそうよ。今はとにかくビタリーにとって何が最善の道か探らなければいけない」と語るコサチェンコだが、F1以外の選択肢は“考えにくい”とのことだ。
その一方でコサチェンコは、ロシア系企業や、2014年にソチで初開催するF1ロシアGPの主催者に対する失望を隠さない。
「ソチのレースを盛り上げなければいけないときに、なぜ主催者はこんなミスをしでかしたのかしら」とコサチェンコは嘆く。どうやらレース主催者は、彼女の支援要請を却下したとみられる。
コサチェンコの恨み節は、さらに続き、次のように語った。「とにかく今のF1はお金がかかるの」
「こんなのスポーツといえないわ。ただのショーよ。最近さらに金でF1シートを買うドライバーが増えていると思う」
皮肉なことに、ペトロフ自身も2010年にF1デビューしたときは“ペイ・ドライバー”とみられていたが、コサチェンコはこれに異を唱える。「F1で3年以内に実力を発揮できたら、そのドライバーを支援する価値はあると私は信じます」