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グロジャン、不透明な将来にやきもきしていた

2012年12月20日(木)10:08 am

2013年のロータスのドライバーラインアップについて、2012年シーズン終了前からさまざまな憶測が飛んでいたが、今週ようやくロメ・グロジャンとの契約更新が発表された。この発表にグロジャンは安堵(あんど)したと明かしている。

2012年シーズンのグロジャンは速さを評価される一方で、ミスが続きクラッシュする場面が多く見られた。ロータスはグロジャンとの契約更新はもちろん、ザウバーを放出された小林可夢偉の獲得など、複数の選択肢を検討されていると報じられていた。

クリスマス休暇直前に2013年の活動が明確化したグロジャンは、母国フランスの『RMC Sport(RMCスポール)』に「うれしいし、安心した」と語っている。

「長くて不安な数週間だったよ」

度重なるクラッシュへのペナルティーとして、2012年F1イタリアGPへの出場停止処分を受けたグロジャンは、その後の数戦で復調を見せた。しかし、アメリカGPと最終戦ブラジルGPの連戦ではいい結果を残せなかった。

「2012年シーズン最後の2戦は、僕に有利な交渉材料にならなかった」

「チームと一緒に(互いの認識の)理解と分析をして、なによりも今後も一緒にやっていくかどうかを話し合った」

「大好きな仕事を失うかもしれないとすごく不安だった。ようやく決定が下ったときは、心底ほっとしたよ」

2012年はグロジャンへの批判が多いシーズンだったため、フランス企業トタルにグロジャンへの資金援助を見直す動きがあったとも言われていた。しかし、18日(火)にトタルはスポンサー継続を発表した。

トタルのジャック・エマニュエル・ソルニエ広報担当上級副社長は、スポンサー継続について「7年前にグロジャンが最初の1周を走ったときから始まった信頼関係に、新たな一歩を刻んだ」と話している。

一方、グロジャンは先日行われたレース・オブ・チャンピオンズで2012年F1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を破り、個人部門で優勝を果たした。この活躍がロータスの契約更新の決め手になったとの意見をグロジャンは否定している。

いつごろ契約を更新したかをたずねた『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に、グロジャンは「レース・オブ・チャンピオンズ開催の直前だよ。レースに参加して、仲間たちと過ごす週末を心から楽しめてよかったよ」と答えている。

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