日産、ベンチャー企業間でのEVシェアリング実証実験を開始

日産は10日（月）、低炭素社会を目指した次世代交通の推進のために、横浜市と共同で取り組んでいる「ヨコハマモビリティ“プロジェクトZERO”」の一環として、EVシェアリングシステムをベンチャー企業間で活用する実証実験を12月12日（水）より開始すると発表した。

企業の垣根を超えたEVシェアリング実証実験は今回が初の試みとなり、行動特性の異なる複数の企業がEVを共同利用する実験を通じて、企業等にとっての有用性、EVシェアリングの事業性やサービスのあり方などを検証し、このようなケースにおける課題の抽出を目的とするもの。

＜シェアリング実証実験の概要＞
期間：平成24年12月12日（水）から平成25年2月28日（木）まで（予定）
参加企業：公益財団法人横浜企業経営支援財団鶴見末広センター所管による横浜新技術創造館リーディングベンチャープラザ等に入居しているベンチャー企業等（8社13名を予定）

実験内容：
・複数のベンチャー企業等が、日産が無償提供する100％電気自動車「リーフ」1台を利用し、業務車両としてシェアリングを実施。ガソリン車を業務車両としている企業が多いことから、シェアリングによる自動車利用の効率化・平準化や、走行中排出ガスゼロのEV利用による環境への貢献が期待されている。
・今回採用する車両予約システムは、EVの消費電力や充電時間等を考慮した配車予約を行うとともに、ポイントの有効活用による利用の平準化や促進機能を備えている（2013年1月中旬より稼働予定）
・利用者はEV利用に際し、事前に付与される「ポイント」を活用することができる。繁忙期や閑散期に応じて変化する利用ポイントを有効に活用することで、シェアリングの平準化や利用を促進する。