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F1から金をしぼり取る統括団体FIA

2012年12月05日(水)15:58 pm

経済専門の米通信社『Bloomberg(ブルームバーグ)』によると、F1の統括団体である国際自動車連盟(FIA)が各方面に影響力を発揮したおかげで、FIAのふところに入るF1収入は大幅にアップするという。

「事情をよく知る人間ふたり」から得た情報を『Bloomberg(ブルームバーグ)』が総合したところ、ジャン・トッド会長率いるFIAには、毎年4,000万ドル(約32億7,600万円)もの金が転がり込むという。

F1を所有する投資会社CVCとの新契約で得る分配金の増額分、それに王者レッドブルを始めとする各チームが支払うエントリー料の大幅値上げにより、FIAのF1収入は40%も上昇する。

今年もチームタイトルを防衛したレッドブルは、ただ単に2013年選手権にエントリーするだけで330万ドル(約2億7,000万円)をFIAに収めなければならないと『Bloomberg(ブルームバーグ)』では伝えている。この金額は、なんと昨年の10倍だ。選手権2位フェラーリのエントリー料は、250万ドル(約2億円)だという。

スポーツ界のマーケティング戦略に詳しい英コベントリー大学のサイモン・チャドウィック教授は、次のように話す。「FIAは明らかにもうけている。取れるうちに取っておこうという算段だ」

匿名の情報筋は、CVCとの新契約でFIAは2,500万ドル(約20億円)を受け取ると明かす。

なぜFIAは金を必要としているのか? 一部からは資金難をささやく声も上がっているが、トッドの前任者であるマックス・モズレーは、これを否定する。

「FIAは常に収支が合うよう気をつけている」と、モズレー。銀行口座には4,000万ドル(約32億7,600万円)が預けられているという。

「FIAに限って、金に困ることはない」と、モズレーは断言している。

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