F1最終戦ブラジルGP(11月25日決勝)でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とのタイトル争いに敗れたフェラーリのフェルナンド・アロンソは、レース後の公式コメントの中で、ベッテルに対する祝辞を述べることはせず、F1ブラジルGPにおいて打ち負かされたとは感じていないとフランスの『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語っていた。
「ここでタイトルを失ったわけじゃないよ」
「もっと以前にタイトルを失っていたんだ。(ベルギーGPで)グロジャン(ロメ・グロジャン/ロータス)が僕の頭の上を飛び越えていったときあたりにね。あれさえなければ、わずか3ポイント差で負けることはなかったんじゃないかと思わせられる状況がいくつもあった。でも、F1というのはこういうものだからね」
「僕は2位で終わったけれど、F1関係者からこれほどの称賛と好意を得たことはかつてなかったよ」
「ファンだけじゃなく、ほかのドライバーたち、親しいドライバーたち、そしてほかのチームでさえ、僕たちが最高のタイトル争いをしたと僕に言ってくれた。こんなこと、初めてだよ」
昨年までトロ・ロッソに所属していた、アロンソとは同郷のドライバーであるハイメ・アルグエルスアリもそれに同意し、『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙に次のように語っている。
「ブラジルGPの結果を見れば、アロンソこそが本当のチャンピオンにふさわしいということを明確に表している」
「ブラジルで6位だったのに、ベッテルが3年連続でタイトルを獲得できたのは、(現在の)ポイント制や、(レッドブルの)エンジニアリングの才能によるものだよ」