今週末の2012年F1最終戦ブラジルGP(11月25日決勝)で、マクラーレンと共に戦う最後のレースを迎えたルイス・ハミルトン。TVのインタビューでハミルトンは、感極まって涙を見せた。
23日(金)、来たる決勝でチェッカーを受ける時の心境はどうかとイギリス『BBC』のレポーターに質問されたハミルトンは、次のように答えた。「耐えられるかどうか難しいね」
「家族のような存在から、僕はよそへ巣立って行く。こういうことは、あまり話さないほうがいいかもね」と語り、この後ハミルトンは、涙をこらえようと必死だった。
イギリス各紙によると、メルセデスAMG移籍を巡って、かつての恩師ロン・デニス(マクラーレン・グループ会長)とは完全な仲たがい状態になったという。しかし、チーム代表のマーティン・ウィットマーシュに自らの意志を伝える電話は“人生でもっとも困難な”ものだったと、ハミルトンは次のように語った。
「僕らは互いにとても親しい存在となり、彼からは大きな支持ももらっていた。そんな人たちをガッカリさせるのは辛かったよ」
「しかし、誰かを失望させることになっても、結局は自分が決めたことだからね」
マクラーレン離脱を“実家からの独り立ち”と形容する、ハミルトン。それでもウィットマーシュは、いつかハミルトンが戻ることを願っている。
イギリス『Sky(スカイ)』にウィットマーシュは、こう語った。「いつかルイスを取り戻したいよ。これは、外でいろいろ学ぶ遊学期間としたいところだ」