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F1第20戦ブラジルGP予選、詳細レポート

2012年11月25日(日)2:40 am

2012年F1第20戦ブラジルGPが11月24日(土)、インテルラゴス・サーキット(1周/4.309km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間25時)から行われた予選で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がポールポジションを獲得した。

セッション開始時の天候は曇り。気温23℃。路面温度は25℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。予選セッション開始前ににわか雨が降り、現時点ではコース上はかなり乾いてきているものの、一部まだぬれている部分もあるようだ。予選セッション中にまた雨が降る可能性があるという情報もあり、予断を許さない展開となりそうだ。

Q1中での降雨はないと判断したか、レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、ロータスといった上位チーム勢はまずは様子を見ている状況。どうやら、下位チームが走行し、路面状況がより改善されてからタイムを出しにいこうという戦略のようだ。

残り5分。どんどん路面状況が改善されてゆき、それにともなって順位もめまぐるしく入れ替わってゆく。残り3分をきったところで、ロメ・グロジャン(ロータス)とペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)が接触、グロジャンはフロントウイングを失ってしまい、急ぎピットイン。ノーズを付け替えて残り2分でまたコースへと戻ってゆくが、タイムは思うように伸びない。相変わらず、順位が次々に入れ替わってゆくなかでQ1セッションが終了。小林可夢偉(ザウバー)は14番手でQ2進出を決めている。Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。

18番手ロメ・グロジャン(ロータス)、19番手ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)、20番手ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)、21番手ティモ・グロック(マルシャ)、22番手シャルル・ピック(マルシャ)、23番手ナレイン・カーティケヤン(HRT)、24番手ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)。

Q1のトップ5は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手がここで脱落する。今のところさらに雨が落ちてくる様子はなさそうだ。今度はQ1で10番手だったアロンソが積極的に最初からタイムを刻んでゆき、まずは順位表のトップに顔を出す。アロンソもコース上に長くとどまり、路面の改善に合わせてタイムを上げてゆく作戦。一方、レッドブル勢とマクラーレン勢は今回もまずは静観のかまえだ。

セッションが中盤を過ぎ、残り7分を切ったあたりで、マクラーレン勢、レッドブル勢もコースインしてゆく。ハミルトンがすぐにアロンソのタイムを更新し、トップに。さらに、ベッテルがそのタイムを塗り替えてゆく。可夢偉も懸命のアタックを続けるが、タイムを伸ばすことができない。結局、可夢偉は15番手でセッション終了。ザウバーでの最後のレースでQ3進出はならなかった。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。

11番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、12番手ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、13番手セルジオ・ペレス(ザウバー)、14番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)、15番手小林可夢偉(ザウバー)、16番手ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)、17番手ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)。

Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、キミ・ライコネン(ロータス)だった。アロンソとマッサのフェラーリ勢はなんとか9番手、10番手でQ3進出を決めている。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。まずはハミルトンが1分12秒850というタイムでトップに立つ。バトン、ウェバーがそれに続いてゆくが、ベッテルは第4コーナーで大きくふくらむミスを犯し、まずは6番手タイムにとどまっている。

セッション終了を知らせるチェッカーフラッグが振られ、各ドライバーが最後のタイムアタックに臨んでゆく。まずはウェバーがトップタイムを刻む。だが、ハミルトンがすぐにそれを更新。ベッテルは伸び悩み、3番手タイムだ。ここでバトンが2番手タイムをたたき出し、レッドブル勢を2列目に追いやる。是が非でもよいグリッドからスタートしたかったアロンソだが、なんと8番手に沈んでしまった。

結局、今季最終戦はマクラーレン勢が最前列から並んでスタートすることになり、2列目からレッドブル勢がそれを追う形となる。ここで13ポイント差を逆転したいアロンソにとっては、非常に厳しい状況となったと言えるだろう。

Q3の結果は以下のとおり。

1番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、2番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、3番手マーク・ウェバー(レッドブル)、4番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、5番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、6番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、7番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、8番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、9番手キミ・ライコネン(ロータス)、10番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。

ザウバーの小林可夢偉は15番手。チームメートのセルジオ・ペレスは13番手となっている。

明日は、いよいよドライバーズタイトルのゆくえが決まる最終戦となる。予報では雨の確率が高いようだが、そうなればまた予想外の展開となる可能性も出てくる。現時点ではベッテル圧倒的優位ということは間違いないが、果たしてどういう結果に終わるのか、目が離せないレースとなりそうだ。

【結果】F1第20戦ブラジルGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第20戦ブラジルGP予選の結果

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