NEXT...F1開催スケジュール

F1第19戦アメリカGP予選、詳細レポート

2012年11月18日(日)4:39 am

2012年F1第19戦アメリカGPが11月17日(土)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(1周/5.516km)で2日目を迎え、現地時間12時(日本時間27時)から行われた予選で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分35秒657でポールポジションを獲得した。

12万人を収容するこのサーキット、観客席は予選までに8~9割の入り。開催初年から上々の盛り上がりだ。ピットにはインディカーのルーベンス・バリチェロやトニー・カナーン、俳優のパトリック・デンプシーやマット・ルブランも姿を現し、華やかな雰囲気作りに一役買っている。

セッション開始時の天候は晴れ。気温20℃。路面温度は31℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。現地時間の正午にグリーン・ライトが点灯、HRT勢から先頭にサーキットに飛び出して行く。使用タイヤの選択は、チームによってハードとミディアムに分かれる。開始から12分、小林可夢偉(ザウバー)がまだタイムを出せていない。この時点でトップはハードタイヤを履いたベッテルの1分37秒165。マーク・ウェバー(レッドブル)が1分37秒215で2番手に食い込む。

残り2分、ナレイン・カーティケヤン(HRT)が最終コーナー手前でコースアウトからストップ。黄旗が出ている。マシンが撤去されるまで、各車ともアクセルを戻さなければならない。そんなタイミングでロズベルグ(メルセデスAMG)のタイムが伸びない。1分39秒143で18番手だ。チェッカーの周、ようやく1分38秒862で17番手に。1分39秒114のダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)が押し出されてされて18番手。今季2回目のQ1敗退である。

Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。

18番手リチャルド、19番手ティモ・グロック(マルシャ)、20番手シャルル・ピック(マルシャ)、21番手ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)、22番手ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)、23番手ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)、24番手カーティケヤン。

Q1のトップ5は、ベッテル、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ウェバー、ロメ・グロジャン(ロータス)、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)の順だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手がここで脱落する。Q2で最初にアタックに入ったのは、キミ・ライコネン(ロータス)。残り4分半でベッテルが1分35秒971、ついで1分35秒796を出してほかのドライバーにプレッシャーをかける。

残り3分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)にトラブル発生。エンジン・パワーを失ってスロー走行でピットへ。1分37秒565で10番手と、ボーダーライン上にいる。ところが、ここでシューマッハが1分37秒927を出して5番手へ。バトンは11番手に追いやられた。チェッカーが振られ、マッサが1分37秒667で2番手に浮上した。

Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。

11番手セナ、12番手バトン、13番手ポール・ディ・レスタ (フォース・インディア)、14番手ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、15番手セルジオ・ペレス(ザウバー)、16番手可夢偉、17番手ロズベルグ。

Q2のトップ5は、ベッテル、次いでウェバー、マッサ、ハミルトン、グロジャンの順だった。6番手マルドナードの走りが光る。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。青信号とともにコースに飛び出したのは、引退まで残り2戦のシューマッハ。Q2脱落のロズベルグを尻目に最終予選進出だ。各車ともQ2と同様、一発のアタックで連続走行。トラフィック(渋滞)を嫌い、スロー走行で前車とのあいだにインターバルを置くマシンもいる。

残り3分、ハミルトンが1分36秒209でトップタイム。後ろを走るベッテルが1分35秒877で、あっさり逆転。ベッテルとタイトルを争うアロンソはタイヤの温まりが悪く、7番手から最後のアタックに入る。残り30秒、第2セクターでトップタイムを出したハミルトンが1分35秒928でベッテルに迫り、同じく最後の1周へ。コントロールライン上でチェッカーが提示された。アロンソは1分37秒300で順位変わらず。このあと他車に上回られ、9番手まで後退した。

最後の周、ベッテルは1分35秒657とさらにタイムを更新。対するハミルトンは1分35秒766で及ばず。第1セクターはハミルトンが勝ったものの、曲がりくねった第3セクターでベッテルは圧倒的に速かった。

Q3の結果は以下のとおり。

1番手ベッテル、2番手ハミルトン、3番手ウェバー、4番手グロジャン、5番手ライコネン、6番手シューマッハ、7番手マッサ、8番手に好調のニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、9番手アロンソ、10番手マルドナード。

4番手グロジャンはギアボックス交換を行っており、明日の決勝で5グリッド降格のペナルティーを受ける。

果たして明日はベッテルがF1参戦100戦目を3年連続タイトルで飾るのか、あるいはアロンソが踏ん張って1週間後の最終戦ブラジル決戦に持ち込むか。注目の2012年F1第19戦アメリカGP決勝は、現地時間18日(日)午後1時にスタートを切る。

【結果】F1第19戦アメリカGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第19戦アメリカGP予選の結果

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック