ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)によると、現役F1ドライバーの中には愛煙家がひとりいるようだ。
タバコが話題に上ったとき、ロズベルグはかつてアメリカのテキサス州ダラスでF1が開催された時のことを思い出したという。
ロズベルグの父ケケ・ロズベルグは、「フライング・フィン」と呼ばれるほど速さのあるドライバーであり、1984年にダラスで行われたレースで優勝していた。
ロズベルグはイタリアの『La Stampa(スタンパ)』にこう語っている。「あのときは気温が40度もあった。ほかのドライバーたちが冷却スーツを着る一方で、父は上半身裸でタバコを吸っていたね」
「まるで、父はレースが始まる前からライバルたちに勝利していたみたいだ」
ロズベルグはそう語って笑顔を見せたが、ケケ・ロズベルグが30年前にとったこのような行動は今では「考えられない」と同紙はつづっている。事実、1990年代終盤に活躍したヤン・マグヌッセン、あるいはミカ・サロを最後に喫煙者のF1ドライバーは生まれていないと言われている。
「タバコのこと? うーん、それは違うよ。チェーンスモーカーの現役ドライバーがひとりいるよ」と、意外な事実を明かしたロズベルグだが、F1からタバコ会社の広告が排除されている現状を思い出したのか、あわててこう付け加えた。
「それが誰かは、教えてあげられないけど」