コンマ2秒のペースアップが、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に2012年のチャンピオンをもたらすかもしれない。
「少なくともコンマ2秒は縮める必要がある」とフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語った。
前回の第16戦韓国GPでアロンソは3位になり、優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)にランキングでも首位を明け渡した。ファステストラップを比較すると、アロンソはレッドブルに対して0.4秒遅かったが、チームメートのフェリペ・マッサの方は、0.2秒差だった。
報道によると、マッサは新しい排気レイアウトを施したマシンで走行しており、次戦のインドGP(10月28日決勝)では、アロンソのマシンにも同じレイアウトが導入されるという。
ドメニカリは、レッドブルと対等に争い、ベッテルとの間にある6ポイント差を詰めるためには、わずかな進歩があればいいと語った。
「自分たちのマシンを一から考え直す必要があるわけではない」とドメニカリは述べている。
ここ数戦は、レッドブルが大きなアドバンテージを持っているように見えたが、レッドブルのデザイナー、エイドリアン・ニューイは慎重な姿勢を崩していない。
「フェラーリに対するアドバンテージを維持できる保証はない」とニューイが語ったとイタリアの『La Stampa(ラ・スタンパ)』が伝えている。
「今年、2レース以上続けて圧倒的な強さを示したチームは存在しない」とニューイは続けている。「韓国では、タイヤの激しい消耗が非常に心配だった」
またブラジルの『Totalrace(トータルレース )』はアロンソが次のように語ったと伝えている。「5レース前は、マクラーレンが今年残り全部で勝ちそうだと見られていた。でも韓国でマクラーレンは、危なくポイント圏外に落ちそうだった」
「6ポイント後れを取っているけれど、まだ獲得できるポイントは100ポイントある。チャンピオンを獲得できる可能性は高いよ」