2012年のタイトルはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の2人の争いとなってきている。そんななかフェラーリは、先週の鈴鹿ではレッドブルと差をあけられていたと認めた。
「今のわれわれではセバスチャン(ベッテル)のペースでは走れない」とフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロがドイツ紙『Bild(ビルト)』に語っている。
「エンジニアには今こそ、更なる努力を期待している」
アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサは鈴鹿でベッテルに次いで2位でチェッカーを受けたが、「レッドブルのマシンは、ほかの誰よりもずっと速かった」とマッサはコメントしている。
「予選でも彼らと戦うのは大変だったけれど、レースではついていくのが現実的には不可能だったんだ。まぁ、コースは毎回違うから次はどうだろうね」とブラジルの『Totlrace(トタルレース)』に語っている。
また、アロンソがフェラーリのマシンは6戦に渡って向上がないと批判したことについて、フェラーリチーム代表のステファノ・ドメニカリは鈴鹿で「アロンソの苛立ちは理解できる」と発言している。
アロンソはフェラーリはいつもメディアの注目の的だと言う。
「僕らのことはいつもたくさん書かれているよね。1回ウイングを使って、次に使わなければもうニュースになったりとか。でもこんなことはどのチームにも起こってることなんだけどね」
あと5レースを残して、フェラーリはベッテルをリードするたったの4ポイントを死守しなくてはならない。アロンソはフェラーリがこの間にマシンを向上させられる自信があるという。
日本GPでアロンソは、レースをリタイアする前から今シーズンこれまでポイントでリードできたのは奇跡だと話していた。
「僕らは誰かのおかげで勝ってきたわけじゃない、むしろ、スパ・フランコルシャンや鈴鹿で取れたはずのポイントを落としてきたくらいなんだ」
「このポジションにいるのは神の起こした奇跡でもなんでもない。僕ら全員の努力の結果なんだ、最初から最後までね」とアロンソは主張する。
今週イタリアの大学で講演をしたモンテゼモーロは、鈴鹿の後、アロンソと電話で長い間会話したと明かした。
「われわれは最後まで戦うし、私はドライバーたちをとても信頼している。アロンソがもしスパと鈴鹿でリタイアしていなければ、われわれにはもっとリードがあったはずだ」と話した。