当分の間、ロータスはダブルDRSの使用が不可能なようだ。
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が第14戦シンガポールGPと第15戦日本GPの2戦連続優勝を飾るなど、同様のシステムを搭載したレッドブルが大きな効果を上げる一方、ロータスはこれをうまく機能させるために数戦を費やしてしまっているロータス。ダブルDRSとは、追い抜き増加のためF1に導入されたDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を進化させたシステムで、メルセデスAMGが他チームに先駆けて実戦投入した。
ロータスは、満を持して臨んだ日本GPにおいても、フリー走行の時点で正常に作動させることに失敗し、予選と決勝はダブルDRSなしで走ることを強いられた。
この件に関して、ロータスの技術責任者ジェームス・アリソンがドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ以下のように語った。
「簡単ではなかった」
「限られた時間の中で、(ダブルDRSを)正常に切り替えられる状態にまで持っていくのは、思っていたよりも難しかった」
「とりあえずダブルDRSの問題は脇に置いておき、アブダビで行われる若手ドライバーテストで再び使用することを検討中だ」