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マッサ「将来のことは考えず、レースに集中する」

2012年10月04日(木)10:34 am

フェラーリのフェリペ・マッサが、鈴鹿サーキットで行われる日本GP(7日決勝)に向けて意気込みを語った。

「鈴鹿に向けての準備は基本的に他のレースと変わらない。でも、高速コーナーが多くてターン中はかなりの筋力を要求されるから、とても体にこたえるコースだね。だから日本に向けた準備として、有酸素運動を使った心肺機能のトレーニングに加えて、首の筋肉の強化にも重点を置いているんだ。あの高速コーナーで強烈な重力に耐えられるようにね」

「大抵シーズンもこの時期にさしかかると、これまでよりも移動を伴うレースが続く。そのことも念頭に入れておく必要がある。鈴鹿も飛行機で行ったとしても決して交通の便がいいとは言いがたい。サーキットにたどり着くまでに結構時間がかかるんだ。それに日本GPが終わったらすぐ韓国へ飛ばなくちゃいけない。時差に慣れる必要もあるから、日本にできる限り早く入ることも重要だね」

「鈴鹿はとても難しく、複雑なコースだよ。高速コーナーをいかに積極的に攻められるかでドライバーの差が出やすいんだ。だから(2006年の日本GPで)予選で1番になった時は最高の気分だった」

「決勝もいいレースだった。タイヤにトラブルが生じて予定よりも早くピットストップを行った結果、順位を失ってアロンソ(フェルナンド・アロンソ/現在のチームメート/当時ルノー)に優勝を持って行かれたけどね。あの時はちょうどミハエル(シューマッハ/当時のチームメート)がタイトル争いをしていた。でも、エンジンに問題が生じてリタイアとなり、その結果タイトルも逃してしまったんだ。それでもポールポジションからスタートして、優勝したアロンソとエキサイティングなバトルをしながら2位をつかんだあのレースは今でもよく覚えているよ」

「(今年も)もちろんそうなったら最高だよ。ドライバーとチーム両方のタイトル争いにとってもいいことだしね。難しいと分かっているけど、もう一度ポールポジションと優勝を狙った走りをしたいね」

「僕たちのクルマは鈴鹿で競争力を発揮できると思う。ダウンフォースのレベルやクルマのセットアップの点で鈴鹿と似ているシルバーストン(イギリスGP/7月8日実施)で、フェラーリは強かった。だから高速コーナーの多いサーキットはF2012(フェラーリの2012年型車)に合っているんだ。それに、残りのサーキットすべてでこれまで以上の競争力を発揮できるといいね。これからは1戦1戦がチームにとっても、フェルナンド(アロンソ/現在ドライバー選手権首位)にとっても非常に大きな意味を持つ。もちろん僕にとってもね! どのレースにおいても持てる力を最大限に発揮しなくちゃいけないってチーム全員がしっかり認識しているよ」

「僕の将来はもちろん重要だけど、今は結果を残すことが一番大事。だから目の前のレースに集中しないとね。自分にできること、チームのためにできること、そして自分の力を僕はしっかり把握している。そしてチームもそれを分かっている。フェラーリとは長いからね。一番いいのはシーズン後の心配をせずにレースすることさ」

チャンピオンシップ争いでは現在、3~4チームがしのぎを削っている状態だ。今シーズン厳しいスタートを切ったフェラーリであったが、「チームの素晴らしい作業があったからこそ、優勝争いできるところまで盛り返すことができた」とマッサは感じている。

「シーズン中に行われたムジェロテストを機に、クルマが劇的に変わった。あれ以来、ずっとクルマを改善してきた。絶えずテストを行い、グランプリのたびに新しいパーツを持ち込んできた。やるべきことは、最終戦までライバルたちより1ポイントでも多く獲得すること。残りのレースで僕たちはこれまで以上に改善できるって信じている」

「日本という国と日本人がとても好きなんだ。彼らのライフスタイルと教育もね。日本食がとにかく好きで、どの国にいようと必ず食べているよ。でも実際に日本で食べる和食は格別だね。それに東京を訪れるのをいつも楽しみにしている。サーキットでは熱狂的なファンが楽しませてくれるしね」

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