ケーターハムがシンガポールGP2日目の22日(土)、ようやくプレスリリースを発表した。
大ニュースというわけではないが、ケーターハムは過去数レースにおいてレース結果の発表を差し控えていた。
チーム代表のトニー・フェルナンデスは「正直な話、われわれの結果では発表する価値もないと思ったんだ」と理由を説明している。
しかし、シンガポールGPで同チームのドライバー、ビタリー・ペトロフが予選19位につけると、フェルナンデスはチームの広報係に発表を指示したようだ。
フェルナンデスは「中段のグループ入りへの道」への希望が見えてきたからだという。
ペトロフを支援するロシアのスポンサーがF1からの撤退を考えているといううわさの中、ペトロフにとっても喜ばしい発表となった。
「シンガポールでのビタリーのパフォーマンスを見ると、これでこそケーターハムのドライバーだと思ったよ」とフェルナンデスも自慢げだ。
一方、チームメートのヘイキ・コバライネンは厳しいレースを過ごしている。
フェルナンデスは、コバライネンがザウバーやフェラーリに移籍するといううわさや、コバライネンのマネジャーとフェルナンデスとの確執などがプレッシャーとなって不調になっているのではないかと考えている。
「ここ数日の出来事がレースで良い結果をもたらしていない可能性はある。しかし、交渉はうまくいっているので、数週間中に良いニュースをお届けできると思うよ」と話した。
そして迎えた決勝では、コバライネンが15位、ペトロフが19位でレースを終えた。しかし、マルシャのティモ・グロックが12位に入ったため、チームランキングではマルシャがケーターハムを抜いて10位に浮上した。