F1第14戦シンガポールGP予選、詳細レポート
2012年F1第14戦シンガポールGPが9月22日（土）、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット（1周／5.073km）で2日目を迎え、現地時間21時（日本時間22時）から行われた予選で、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温28℃、路面温度は30℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。全車が計測ラップを終えた時点で、トップはルイス・ハミルトン（マクラーレン）。小林可夢偉（ザウバー）はこの段階で19番手と苦しい位置にいる。可夢偉を含め、中団グループのドライバーもみんなスーパーソフトを装着し、Q1突破を目指して最後の攻防が始まる。
可夢偉はスーパーソフトでもなかなかタイムが上げられない。残り約3分の時点で16番手まで順位を上げるとそのままピットにクルマを戻す。その後タイムをまとめてきたライバルたちにかわされ、結局18番手でQ１敗退が決定してしまった。チームメートのセルジオ・ペレスは8番手でQ2進出を決めている。Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。
18番手小林可夢偉（ザウバー）、19番手ビタリー・ペトロフ（ケーターハム）、20番手ヘイキ・コバライネン（ケーターハム）、 21番手ティモ・グロック（マルシャ）、22番手シャルル・ピック（マルシャ）、23番手ナレイン・カーティケヤン（HRT）、24番手ペドロ・デ・ラ・ロサ（HRT）。
Q1のトップ5は、ロメ・グロジャン（ロータス）、ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、キミ・ライコネン（ロータス）、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手がここで脱落する。ブルーノ・セナ（ウィリアムズ）が第21コーナーで右リアタイヤをウォールに激しくヒット。サスペンションを壊してしまいセナはタイム計測を行うことなくここで予選を終えることに。各車が1回目のタイム計測を終えた段階では、ハミルトンが1分46秒665を記録してトップ。2番手に1分46秒791のセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が続いている。3番手にはジェンソン・バトン（マクラーレン）がつけているが、上位の2人には1秒近い差をつけられている。
セッション終盤、3番手以下の順位がめまぐるしく変わるなか、キミ・ライコネン（ロータス）やフェリペ・マッサ（フェラーリ）らがトップ10から引きずりおろされてしまう。ミハエル・シューマッハ、ニコ・ロズベルグのメルセデスAMG勢が紙一重の差でQ3進出を決めている。ザウバーのペレスも14番手となりQ3進出はならなかった。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）、12番手キミ・ライコネン（ロータス）、13番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、14番手セルジオ・ペレス（ザウバー）、15番手ダニエル・リチャルド（トロ・ロッソ）、16番手ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）、17番手ブルーノ・セナ（ウィリアムズ）。
Q2のトップ5は、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、マーク・ウェバー（レッドブル）、ロメ・グロジャン（ロータス）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。セッション開始と同時にレッドブル勢、マクラーレン勢、メルセデス勢などがコースへと飛び出してゆく。だが、実際に計測ラップを行ったのは3人だけで、この時点ではハミルトンがトップ、2番手にバトン、3番手にベッテルという順になっている。アロンソや、そのほかのドライバーたちはワンアタックにかける作戦のようだ。
セッションが残り2分に近づくと、各チームが最後のアタックのため一斉にコースイン。だが、メルセデスAMG勢はそのままピットにステイ。決勝で有利なタイヤ戦略を展開するために、あえてQ3ではタイムを出さない決断をしたようだ。最終アタックでハミルトンがトップに立つ。ここでパストール・マルドナード（ウィリアムズ）が2番手に飛び込む。アロンソ、ベッテルが次々にコントロールラインへ戻ってくるが、誰もマルドナードのタイムを上回れない。結局このまま予選Q3が終了してしまい、フリー走行ですべてトップタイムをたたきだし、ポールポジション候補の最右翼と思われていたベッテルがフロントローにも残れないという意外な結末となった。Q3の結果は以下のとおり。
1番手ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、2番手パストール・マルドナード（ウィリアムズ）、3番手セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、4番手ジェンソ ン・バトン（マクラーレン）5番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、6番手ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、7番手マーク・ウェバー（レッドブル）、 8番手ロメ・グロジャン（ロータス）、9番手ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）、10番手ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）。
・【結果】F1第14戦シンガポールGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など
・F1第14戦シンガポールGP予選の結果
