イタリアGPの舞台モンツァの表彰台は、F1カレンダーの中で最も大きな祝福を受けられる表彰台ではないだろうか。しかしジェンソン・バトン(マクラーレン)はそこに立っても楽しめないのだという。
イギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』によると、モンツァはバトンにとって「表彰台に立つのがあまりうれしくない」グランプリなのだそうだ。
「だってティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)は僕らじゃなくて、フェラーリの応援に来てるんだから」
そんなモンツァでバトンは2009年、2010年、2011年と3年連続で2位になっている。
表彰台から見るとフェラーリを応援するティフォシたちが赤い海のようになっている光景は息をのむのでは? と聞かれると、「うーん、どうだろうね」と言葉をにごした。
「ブーイングが好きじゃないんだ、だからサッカーの観客にも慣れないね」
「スパ(前戦ベルギーGP)で勝ったのは最高だったよ。モナコでも、鈴鹿(日本GP)でも勝ったことがある、そして今回スパでも勝てた。この3つが僕にとって特別なサーキットなんだ。これにまだ含まれていないのは僕のホームグランプリのシルバーストン(イギリスGP)だけだよ」とバトンは語った。