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ライコネン「勝利をかけて戦えるチャンスを願う」

2012年09月07日(金)7:26 am

ロータスのキミ・ライコネンが、モンツァ・サーキットで開催されるイタリアGP(9月9日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:ベルギーGPから間を空けずにイタリアGPから行われますね。今シーズン後半にはこういった連戦が増えていますが、この連戦について聞かせて下さい。

ライコネン:レースドライバーならほとんど全員がレースをしたいと思うものだよ。それが僕たちの仕事だ。そして、レースは僕たちの情熱なんだ。つまり、僕はこういう連戦に向かうのはうれしいよ。スパ・フランコルシャン(ベルギーGP)やモンツァ(イタリアGP)みたいなサーキットなら特にね。いやがる理由がないよ。

Q:スパではこれまでに何度も優勝していますが、モンツァでの勝利は未経験ですね。そろそろなんとかしたいところでしょうか?

ライコネン:たしかに、僕は今までイタリアGPで勝ったことがないね。何かひとつ、あるいはいくつかの要素がうまく運ばなかったからだよ。このコースが苦手なわけじゃない。これまでに勝ったことがないサーキットだからって、これからも勝てないとか、この先いい結果を出せないってことにはならないよ。できれば今回こそは勝利をかけて戦えるチャンスがめぐってくるといいね。

Q:モンツァの印象を聞かせて下さい。

ライコネン:モンツァはティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)にとって本当のホームだし、(母国)フィンランドのファンも多く駆けつける。モンツァは本当に、本物の高速サーキットなんだ。クルマが全部キマッているタイミングでモンツァに乗り込んで、その速さを目の当たりにできるのはうれしいね。

ライコネン:前回モンツァでレースをしたとき、僕はフェラーリのドライバーだった。モンツァの雰囲気はいつだって素晴らしいけど、フェラーリのドライバーにとってはさらに特別なんだ。もし僕がフェラーリの前を走っても、ティフォシたちが僕を好きでいてくれるといいな。ファンのみんなに会えるのが本当に楽しみだし、ロータスでも(モンツァの)表彰台に上がれたらきっと、とても特別な気分になるだろうね。

Q:モンツァのサーキットでは何がカギになるでしょうか?

ライコネン:モンツァはいつも大変なんだ。ここのレイアウトはクルマのセットアップを変えないといけないから、ほかの近代サーキットと比べてすごく独特なんだよ。モンツァを素早く走り抜けるには、縁石に乗っても安定して走れるような空力処理と、周回のほとんどすべてで(アクセルを)全開にしても耐えられる力強いエンジンが必要なんだ。そのあたりは僕たちの得意分野だと思うけれど、実際に現地で走ってみないことにはなんとも言えないな。

Q:スパでのレースは難しい展開だったのでしょうか。

ライコネン:クルマがあまり走りやすい状態ではなくて、週末の間はずっと苦労していたんだ。天気が悪かったせいで金曜日を棒に振ったけれど、それはみんな同じだったからね。予選では2列目を争ったけれど、決勝レースは簡単にはいかないだろうなと思ってた。そして、実際、すごく難しいレースになった。

ライコネン:クルマが期待した以上に横滑りしてしまっていて、ダウンフォースを増やして対応しなければならなかったから、直線が遅くなってしまったんだ。おかげで、最高速で勝るミハエル(シューマッハ/メルセデスAMG)に抜き返されたりして、おもしろいレース展開になったね。リミッターに当たってしまっていた僕よりもミハエルの方が速かったから、直線では彼を抜けなかったんだ。

Q:そのシューマッハをオー・ルージュで抜き去りましたね。あの走りは見事でした。

ライコネン:オー・ルージュ手前でKERS(運動エネルギー回生システム)の力を借りてミハエルを抜く以外にチャンスがなかったんだ。ほかのクルマを追い抜くのは気分がいいものだけど、ミハエルは簡単に抜かせてくれないんだよ。あの走りは報われたけれど、あのあともスピードで負けている僕はミハエルに抜き返されかけたんだよ。スパで3位になれてうれしかったし、ドライバーランキングで4位に戻れてよかったよ。モンツァでどこまでやれるか、楽しみだね。

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