先週末のベルギーGP決勝スタート直後に起きた多重事故の引き金をひいたとして、今週末の第13戦イタリアGP出場停止となったロメ・グロジャン(ロータス)。その代役の座を、昨年限りでF1から去ったルーベンス・バリチェロも狙っていたようだ。
昨年ウィリアムズを脱退、今年はKVレーシングからアメリカの最高峰インディカー・シリーズに参戦中のバリチェロ。今も虎視眈々(たんたん)とF1復帰を狙っているのは、自他ともに認める事実だ。現にバリチェロは、170万ものフォロワーに向かって次のようにつぶやいていた。
「もしモンツァでマシンに乗るようロータスにいわれたらどうする? って、みんなから聞かれるんだ。もちろん答えは"YES"さ」
また、今年ピレリのテストドライバーを務めるハイメ・アルグエルスアリ(元トロ・ロッソ)は、母国スペインのスポーツ紙『AS』に「モンツァに向けて準備OK」と、次のように意欲を語っていた。
「戦う心構えはできている。それはもちろんだよ。ロータスは大チームで実力も十分だ。明日乗れと言われたって、何の問題もないね」
またドイツ系のメディアは、昨年にフォース・インディアのシートを失い、現在は浪人中のエイドリアン・スーティルにも、小さいながら可能性はあると報じていた。
結局、ロータスは控えドライバーのジェローム・ダンブロシオを起用することに決めている。