元フェラーリの敏腕エンジニアがフォース・インディアに加入？
かつてフェラーリでレースエンジニアとして活躍し、ミハエル・シューマッハ（現メルセデスAMG）やキミ・ライコネン（現ロータス）のタイトル獲得に貢献したクリス・ダイヤーがF1の表舞台に戻ってくるかもしれない。
フェラーリでシューマッハやライコネンがF1タイトルを獲得したときにレースエンジニアを務めていたダイヤーは、その後フェラーリのレースエンジニアリングの責任者に任命されるなど、その手腕が高く評価されていた。
だが、ダイヤーは2010年シーズンの最終戦で、その時点でポイントリーダーであったフェルナンド・アロンソのレース戦略を誤り、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）に逆転でのタイトル獲得を許してしまう。その責任を問われたダイヤーは、市販車部門へ更迭されていた。
ダイヤーはそれ以後、完全にF1からは離れており、最後にF1のパドックに姿を見せたのは今から丸1年も前のこととなる。そのときはイタリアのメディアがダイヤーはメルセデスAMGからF1復帰を果たすのではないかと伝えていた。
だが、今週、イタリアの『Omnicorse（オムニコルセ）』とドイツの『Auto Bild（アウト・ビルト）』が、ダイヤーはシルバーストンに本拠を置くフォース・インディアから復帰する可能性があると報じている。
そのフォース・インディアは今季ここまでチーム別ランキングで12チーム中8位の位置に甘んじているが、今後はもう今シーズン用マシンの開発よりも来シーズン用マシンの開発に注力することにしたと最近明らかにしていた。
フォース・インディアの技術責任者であるアンディ・グリーンは次のように語っている。
「（来季型車の開発優先は）少し前に始めたところだ」
「われわれのような規模のチームにとっては、これ以上シーズンが進んでからクルマを開発する余裕はないからね」
