メルセデスのモータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグが、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)の来年度以降の契約に関して、この8月の夏休み期間中に話し合いが行われ、決定をみるのではないかとの推測に対し否定的な見解を示した。
7度F1チャンピオンに輝いた実績を持つシューマッハは2010年にメルセデスからF1に復帰しているが、そのときに結ばれていた3年契約は今シーズンいっぱいで満了となる。F1では先週末行われたハンガリーGPから、次のレースとなるベルギーGP(9月2日決勝)までほぼ1か月の夏休みを迎えているが、この期間はシューマッハの今後の契約に関する重要な話し合いを行うには絶好の機会になると言えるかもしれない。
しかも、スパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPは、シューマッハにとっては特別なグランプリでもある。シューマッハがF1デビューを飾ったのが1991年のベルギーGPのことだった。そして初優勝を飾ったのも翌年のベルギーGPであり、その後も1995年、1996年、1997年、2001年、2002年と合計6度もスパ・フランコルシャンで優勝するという素晴らしい記録を持っている。
さらにシューマッハは今年のベルギーGPでちょうどF1キャリア300戦目を迎えることもあり、ベルギーGPにおいてシューマッハの新たな契約が発表されれば、記念に残るグランプリになりそうだ。
だが、ハウグは『SID通信』に対し、F1ファンやメディアに対し、スパでそのニュースが聞けるとは考えないほうがいいと次のように語っている。
「スパでその発表が行われるとは思えないね。もう少し時間がかかりそうだよ」