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F1、コース外走行を厳しく取り締まり

2012年07月31日(火)4:59 am

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の技術責任者等を兼任するチャーリー・ホワイティングは、元F1ドライバーのダニー・サリバンを含むレース競技委員に、コーナーでコース外を走ってアドバンテージを得る行為の取り締まりの一環として、ハンガリーGP中にも注意を払うように通達をしていた。

第10戦ドイツGPでセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がジェンソン・バトン(マクラーレン)をコース外を通過しながら抜いた行為で20秒加算のペナルティーを受けて2位から5位へ降格したばかりだ。

レース現場での最高責任者のホワイティングは、4輪をすべてコース外に出す行為についてハンガリーGPでも厳重に罰する構えを見せていた。

マクラーレンのスポーティングディレクターであるサム・マイケルはスペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に、「ハンガロリンク(ハンガリーGP開催地)ではどういう形で適応されるか見てみよう」と語った。

「少なくとも近道できるコーナーが4ヵ所あるからね」

F1のサポートレースであるGP2では、セルジオ・カナマサスがサーキットの境界を越えてアドバンテージを得たとしてドライブスルー・ペナルティーを科されていた。

ホワイティングは、順位の維持または順位を上げるためのコース外走行だけが罰せられるのではなく、ラップタイムの向上や決勝でDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使えるようにするためにコース外を走ることもペナルティーの対象になると語っていたようだ。決勝では、コース上に設置された計測地点で前走車から1秒以内にいる場合にのみDRSが使用可能になる。

『El Mundo Depurative(ムンド・デポルティーボ)』の記者レイモンド・ブランカフォートは、近年の流行でコース外にもアスファルトの舗装がされている事からこの問題が起こっていると伝えた。以前は砂利や芝が敷かれており、コース外を走ってアドバンテージを得られる事はなかった。

結局、ハンガリーGPの決勝でコース外走行によるペナルティーが出されることはなかったが、今後のレースでもコース外走行が厳しく取り締まられることになる。

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