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マーク・ウェバー、劇的な復活の立役者とは?

2012年07月12日(木)11:35 am

レッドブルのマーク・ウェバーは2011年シーズン、チームメートであるセバスチャン・ベッテルの活躍の陰にかくれてしまっていたが、今年は現在まで優勝回数、ポイントともにベッテルを上回る活躍を見せている。その活躍の背景には、ある人物によるサポートがあったようだ。

2010年シーズンには、ベッテルとタイトル争いを演じ、わずかの差で敗れていたウェバー。続く2011年シーズンにはベッテルが他を寄せ付けない強さを発揮した。その一方で、同じクルマに乗るウェバーの失速が目立った。

しかしウェバーは今シーズン、華々しい復活を遂げることに成功。ここまで、ベッテルがまだバーレーンGPで1度優勝したのみであるのに対し、ウェバーはモナコGPとイギリスGPの2レースで勝利を飾り、シーズン半ばにして早々とレッドブルとの来季契約も勝ち取っている。

このウェバーの復活について、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは『Bild(ビルト)』に対し、「マークは2011年にとても苦戦した」が、現在は「コーチ」がついていると明かした。

ホーナーがコーチと呼んだのはウェバーの友人であるバーニー・シュロスブリーのことだ。2人は、ウェバーがまだベネトン(現ロータス)のテストドライバーだった2001年に知り合っている。当時、シュロスブリーはベネトンのチームオーナーだったルノーのパフォーマンス・トレーニング責任者を務めていた。

元F1ドライバーで現在は解説者として活躍するデビッド・クルサードは、イギリスGPでウェバーが勝利を飾った後、『Telegraph(テレグラフ)』で次のように書いている。

「セブ(ベッテルの愛称)は2011年にすごい勢いがあって誰も止めることができなかった。でも、マークだって決してそれほど離されていたわけではないのに、そのことはすぐに忘れられてしまうんだ」

クルサードが語るように、ポイント的にはベッテルが圧倒的な差を築いた2011年シーズンだったが、ウェバーもドライバーランキングでは3位につけていた。

「マークは一度も周回遅れになどされていない」と付け加えたクルサードは、次のように締めくくった。

「いずれにせよ、彼はいますごく調子がいいし、十分に今年のタイトルを狙える位置にいるよ」

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