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F1段差ノーズ、1年でお別れか

2012年07月12日(木)16:37 pm

F1の2012年型車の見た目における最大の特徴とも言える「段差ノーズ」は、採用から1年で姿を消すかもしれない。

「段差ノーズ」は、クルマのノーズが他車のタイヤと接触した際の車体の浮き上がり防止のためにノーズ先端の高さを低くするルールへの対応として、多くのチームが採用している。ノーズに明らかな段差をつけるこの処理は見た目が良くないと言われ、開幕前の新車発表の時期から「不細工ノーズ」と呼ばれるほどだった。

シーズンが中盤を迎えた最近は段差ノーズが話題に上ることは少なくなった。しかし、先日ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、マクラーレンの2012年型車MP4-27は設計の方向性を誤ったかもしれないと発言したことで、久しぶりにメディアに登場した。

8位でゴールした母国GP終了後、段差ノーズを採用しなかったMP4-27についてハミルトンは、次のように語っている。「2012年のクルマを見ると、僕たちのクルマはほかのクルマと見た目が違うよね」

「あれは大きな違いなんだ。(マクラーレンが今シーズン中に段差ノーズを採用するのは)あまりに大きな変更だけれどね」

フェラーリやレッドブルを含むほとんどのチームが段差ノーズを採用したが、マクラーレンはノーズに段差をつけず、MP4-27のノーズはこれまでと同様に滑らかな曲線を描く「美しい」仕上がりだ。しかし、9戦を終えた段階でマクラーレンはチームランキングで4位に甘んじている。毎年のようにチーム部門のタイトルを争ってきたマクラーレンにとって、この順位は不本意であるに違いない。

ブラジル人記者リビオ・ オリッキオは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の技術部門責任者であるチャーリー・ホワイティングが、段差ノーズ採用の理由となったルールの変更を検討していると伝えた。

「FIAは今シーズンのクルマの見た目についてファンが抱えている不満を承知している」とホワイティングが『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』へ語っており、段差ノーズが2012年限りで消える可能性を示唆した。

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