レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、同チームのエースドライバーであるセバスチャン・ベッテルがライバルのフェラーリへ移籍するといううわさを一蹴するのに必死だ。
25歳の若さにしてすでに2回もF1チャンピオンに輝いているベッテルが、2014年のフェラーリ移籍を決定づけるであろう「仮契約書」にサイン済みだと複数のメディアが伝えている。
しかし、英各紙は「そう思わない」とするホーナーの見解を伝えた。ホーナーいわく「すべての契約書はまず契約承認委員会に申告されなければならないから」である。
「セバスチャン本人ともこの件について話して確認済みだよ。フェラーリ側と接触していないし何もサインしていないと彼はきっぱりと否定している。うわさっていうのは常についてまわるものだからね」とし、さまざまなうわさがささやかれるのはF1の一部だとホーナーは割り切る。
「うわさにあがったことがすべて正しかったら、チーム(レッドブル)メンバーのほとんどが今年フェラーリへ移籍していることになるよ。エイドリアン(ニューイ/最高技術責任者)、マーク(ウェバー/ドライバー)、セバスチャン、そして私自身までもね」とホーナーはおどけてみせた。
ベッテルは先日、レッドブルに満足しており、コンビを組むチームメートのウェバーともうまくいっているとコメント。これを受け、ホーナーはドライバーのコンビはしばらくこのままでいくとの意向を示した。
「2人は似たようなドライビングをする。ベストの力を出すために、お互い刺激し合って切磋琢磨(せっさたくま)している今の関係は、チームにとって理想的」とホーナーは目を細める。
「だから近々マークと今後についてじっくり話し合うつもりだよ」