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MotoGP第5戦決勝、地元のホルヘ・ロレンソが今季3勝目

2012年06月04日(月)14:40 pm

日曜のカタルーニャサーキットには、約8万人の観客が詰めかけた。大勢の地元ファンに見守られるなか、午後2時に始まった決勝レースは、フロントロー2番グリッドスタートのJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)が優勝。同じく地元出身のD・ペドロサ(レプソルホンダ)を相手に激しい戦いを繰り広げ、カタルーニャの大観衆を大いに沸かせた。

2列目5番グリッドスタートのペドロサは、ロケットスタートを決めて序盤周回をリード。その後、ピタリと背後につけるロレンソと何度か位置を入れ替えるバトルを繰り広げたが、残り6周となったところで前に出たロレンソが徐々に突き放し、最後は5.003秒の差を開いてチェッカーを受けた。ロレンソ、ペドロサに続く3位には、今年からヤマハ陣営へ移籍したA・ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ Tech3)。C・ストーナー(レプソル・ホンダ)に0.2秒先んじて、今季初表彰台を獲得した。CRT勢では、こちらも今回がホームGPとなるA・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)が13位でチェッカー。CRT最上位でフィニッシュした。

日曜の天候は、午前中が雨模様でウォームアップ走行がウェットセッションになったものの、決勝時刻には路面も乾いてドライコンディションでレースが行われた。金曜や土曜の暑さと比較すると穏やかな温度になったことと、朝の雨の影響により、グリップレベルもこの二日間よりは低い傾向になった。カタルーニャサーキットではブレーキングの安定性が重要になるため、全選手がフロント用タイヤには硬め選択肢となるハードコンパウンドを選択し、そのうちの大半が新構造のスペックを装着した。リア用タイヤに関しては、多くの選手が柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドでレースに臨んだ。

今回の勝利でシーズン3勝目となったロレンソは、25点を重ねたことにより、ランキング2位につけるストーナーとのポイント差を20点に開いた。一方、2位フィニッシュのペドロサは20ポイントを獲得して、ストーナーとの差を10点にまで縮めている。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネジャー
「今日のレースは、地元出身選手同士で手に汗握るバトルが繰り広げられました。大勢のファンの前で勝利を達成したホルヘとヤマハの皆さまにお祝いを申し上げます。今日の決勝レースでは、午前の雨とやや低い温度が路面状況にも影響したようですが、リア用タイヤは両選択肢とも幅広い温度域に対応できるため、レースでは充分に性能を発揮しました。明日の月曜はここカタルーニャで、水曜にはアラゴンでテストが行われます。慌ただしいスケジュールですが、われわれブリヂストンもこの両テストをしっかり支えたいと思います」

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日の天候は昨日と大幅に異なり、路面温度は金曜や土曜と比較すると15℃も低くなったのですが、そのような状況でもタイヤの耐久性は今日のレースで重要な鍵になりました。予想していたとおり、決勝では多くの選手が柔らかめ選択肢のリアタイヤを装着してレースに臨みましたが、硬めと柔らかめの双方とも全レース距離を通じて非常によく作動していました。また、今回も多くの選手が新スペックのフロントタイヤを選択しました。次戦からは、フロントタイヤがすべて新スペックになりますが、この新スペックを投入したこれまでの4戦の結果を見ると、次戦以降も良い性能を発揮するでしょう。今回のカタルーニャサーキットでも、ブリヂストンタイヤは高い性能を発揮し、厳しいコンディションにもよく対応できたので、総じて非常に満足のいくレースウィークだったと思います」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「今日の決勝レースのコンディションは、とても難しかった。序盤周回では3番手で、ミスをしないよう細心の注意を払いながら、ダニとベンについていった。後半になってチャンスをうかがっていると、ダニのペースが落ちてきたのがわかった。彼がミスしたところをついて前に出て、あとは全力で勝利を目指したんだ」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、ハード / リア(左右非対称)-ミディアム、ハード
[ウェット]
レイン-ハード(メイン)、ソフト(予備)

(ブリヂストン・プレスリリースより)

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