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フェルナンド・アロンソ「勝ちたいと願い全力を尽くしている」

2012年05月10日(木)13:09 pm

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われるスペインGP(13日決勝)に向けて意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「さあ、いよいよ僕のホームレースであるスペインGPだ。僕にとってはいつも特別なレースだよ。僕のファンの前でレースするのは独特の感覚があるからね。この話題やファンとの関係についてはチームのオフィシャルページ(www.ferraif1.com)の『Scuderia Ferrari Racing News(スクーデリア・フェラーリ・レーシング・ニュース)』の6つめの記事や、もうみんなも読むことができていると思うけど、ツイッターの『@alo.official』でフォロワーに向けて行った回答でももっと詳しく知ることができるよ」

「マラネロ(フェラーリの本拠地)にとって昨日は特別な日だったんだ。昨日はジル・ビルヌーブの没後30周年にあたる日で、フェラーリでは彼の息子ジャック(ビルヌーブ)を招いて、ジルが1979年シーズンに乗っていた312 T4を運転してもらい、ジルをしのぶイベントを行ったんだ。ジルはマラネロでも、世界中どこでもみんなにとって伝説的な人物だし、ジャックにとってもこの素晴らしいクルマを運転することができたのは素晴らしかったと思うよ」

「もちろん、僕は彼の父親については映像を通して知っているだけだけど、最も印象に残っているのはルネ・アルヌーとのディジョン(1979年のフランスGP)での戦いだね。そのとき彼はまさに昨日ジャックが走らせたものと同じクルマに乗っていたんだ。残念ながら、今日ではもうあのような戦いを見ることはできないけれどね。今のクルマは空力によって支配されているから、追い抜きのときにああいった動きをするのは不可能なんだよ」

「それに加えて、当時のドライバーたちは、明らかに今の僕たちよりもお互いに尊重し合っていた。その理由のひとつは、あの時代のクルマを走らせるのは、命がけなんだということをみんな知っていたからなんだ。今のやり方が間違っていると言いたいんじゃないよ。でも、今は昔のような感じでお互いに尊重することはないと思う。少なくとも全員に対してね。それは、だいぶ以前から、まだ下位カテゴリーで走っていたころからの問題だけれど、もう一度そういった部分を取り戻すべき時が来ていると思うよ」

「ジャックは、昨日初めてマラネロへ来られてうれしかっただろうね。フェラーリのマークと彼の名前が縫いこまれた赤いレーシングスーツを着ることができたんだから。僕たちは友人同士だし、また彼と会うことができてうれしかったよ。2004年には、ほんの数レースではあったけど僕たちはチームメートで、彼とは仲良くしているんだ。彼はすごくプロ意識を持っていて、とても誠実だよ」

「昨日は、僕がチームメートから集めているヘルメットコレクションに新しいものを加えることもできた。ジャックがザウバーで走っていたころのものをくれたんだ。あのころのメカニックたちとも大勢会うことができてうれしかったけれど、またビルヌーブがサーキットで走るのが見られて本当にうれしかった。僕にとってフェラーリの歴史がどれだけ特別なものかということが分かる出来事だったよ。素晴らしい伝統を持ったチームの歴史をね。でもそれは常に将来へつながるものだよ」

「さしあたっての将来は、今週末のスペインGPだ。モントメロ(カタルーニャ・サーキット)では、僕たちが進歩することができると期待しているけれど、それが果たせるのか、もしそうだとしたらどのくらい進歩できるのか、土曜日(12日)までは分からないね。F2012(フェラーリの2012年型車)には改良が加えられているよ。そのうちのいくつかは先週ムジェロでテストをして、ほかのものについては金曜日(11日)のフリー走行で試してみることになる」

「開幕からの4レースではダメージを最小限にとどめられたから、これからは状況を好転させなくてはならない。そうは言っても、もしバルセロナでポールポジションが取れなかったとしても、それで世界が終わるわけじゃない。大切なことは進歩することだし、可能な限り差を縮めることだ」

「まず今週末、そして次はモナコ(27日決勝)、そのあとはモントリオール(カナダGP/6月10日決勝)、バレンシア(ヨーロッパGP/6月24日決勝)、シルバーストン(イギリスGP/7月8日決勝)というようにね。シーズンはとても長くて、あと16レースも残っている。これは2003年シーズンのレース数と同じだよ」

「僕たちは連日連夜頑張り続けなくてはならない。ちょうど昨日サーキットで会ったジルのメカニックたちがそうしていたようにね。そして僕たちのメカニックたちも、まさに今そうしているよ。今日の午後には彼らとともにバルセロナへ向かうことになる。勝ちたいと願い、それを実現するために全力を尽くして戦いに備えているよ。その気持ちこそ、僕がレーシングカートをやっていた子供のころから同じように持ち続けているものなんだ」

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