レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、バーレーンGP後にミハエル・シューマッハ(メスセデスAMG)がピレリタイヤに対して不満を表明したが、これが誇張されて伝えられているという考えを示している。
イタリアのタイヤメーカーであるピレリは、公式タイヤサプライヤーとして2011年からF1にタイヤを供給しているが、わざと性能低下をおこしやすい特性をタイヤに与えることでレースを面白いものにしているという評判を得ている。そして、今年もここまでのところ大多数はその見方を支持しているものの、ベッテルと同じドイツ出身で、友人でもあるシューマッハは、そのピレリタイヤに対してかなり辛辣な評価を下していた。
しかし、そのシューマッハの発言に対する反応に関して、ベッテルは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語っている。
「ちょっと誇張されているね。結局のところ、僕たちはみんな同じタイヤを使っている。でも当然のことながら、ドライバーというものはタイヤにしろ、クルマにしろ、もっとグリップが欲しいと思っているものなんだ。もっとグリップが欲しい、それも他のドライバーたちよりももっと、って願うのが僕たちドライバーの性分なんだよ」
ほほえみながらそう話したベッテルは、さらに次のように続けている。
「このことについてミハエルと話をしたときは、それほど大げさな感じではなかったよ。彼は長くF1にいるし、いろんなことを見てきている。タイヤについてもそうだよ。だから、彼がそんなに単純にショックを受けたとは思えないよ」