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ザウバー、新たな支援を得て躍進か

2012年05月04日(金)18:33 pm

前チームオーナーのBMWが2009年いっぱいでF1を撤退して以降、財政的に苦しい戦いが続いていたザウバーだが、ようやく光が見えてきたようだ。

チームCEOのモニシャ・カルテンボーンはこう認めた。「本当に難しい時間を過ごしてきました」

しかし、今季のザウバーはこれまでの苦境などみじんも感じさせない力強い走りを見せている。第2戦のマレーシアGPにおいては、セルジオ・ペレスがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と激しい優勝争いを繰り広げた。また今後は、そのペレスの強力なスポンサー、メキシコの実業家であり億万長者のカルロス・スリムから一層の支援が期待されている。

そして1日(火)、新たな億万長者がスポンサーに加わった。ロシアの石油王ロマン・アブラモビッチが、イングランド・プレミアリーグのサッカークラブ、チェルシーのプロモーションとしてザウバーとの間にスポンサー契約を結んだのである。

しかしスイス紙『Blick(ブリック)』によると、契約金額の正確な数字は不明だという。

だが、アブラモビッチの関心はまんざらでもないようだ。24日(木)から27日(日)にかけて開催されるモナコGPでは、アブラモビッチがザウバーのガレージを訪問するのではないかともうわさされている。

今週行われたムジェロテストにおいても、ザウバーは好調を維持。2日目には、小林可夢偉がロメ・グロジャン(ロータス)と1000分の1秒まで同じベストタイムの1分21秒603を記録した。

改良の点から見ても、最も躍進したのはザウバーだと報じられた。しかも来週開催のスペインGPでは、さらなる進化も期待することができるようだ。カルテルボーンもこう語っている。

「私たちには夢と目標があります。モータスポーツ界においては、この2つなくして、うまくいくわけがないのです」

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