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メルセデス、チームボスとF1ボスの不和が原因でF1撤退?

2012年04月27日(金)13:02 pm

一部報道によると、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンとF1最高責任者バーニー・エクレストンの対立により、メルセデスがF1から撤退する事態に発展する可能性があるという。

各F1チームとF1運営会社、統括団体FIA(国際自動車連盟)はコンコルド協定と呼ばれる非公開の協定を結び、F1の運営方法などを規定している。現協定は今年で期限が切れるが、すでにフェラーリやレッドブル、マクラーレンなど大多数のチームが新協定に合意。しかし、メルセデスAMGはまだ新協定に合意していない。

エクレストンは、メルセデスAMGとの諍い(いさかい)の存在を認めると同時に、親会社である自動車メーカーのメルセデスは「F1にとって重要」であり、「私は今までも彼らを支援してきたし、これからもそうするつもりだ」との考えを『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に明かしている。

メルセデスは、中国GPで「メルセデス」のチームとして半世紀ぶりに優勝したメルセデスAMGを保有しているだけではなく、マクラーレンやフォース・インディアにエンジンも供給している。

エクレストンとの関係が悪化しているのは、自動車メーカーのメルセデス・ベンツではなく、メルセデスAMGのチーム代表を務めるブラウンであるようだ。

ブラウンとの不和についてエクレストンは「あのチームマネジャー(ブラウン)とこの件について話をした際、彼は自分のチームがティレル時代(※)から、タイトルを複数回獲得し、80戦以上に勝利したと考えているようだった」と話している。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によると、ブラウンは新コンコルド協定で過去のタイトル獲得実績や歴史の長さに対する特別な条項を盛り込むよう求めが、エクレストンはこれを拒否したようだ。

さらに『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ブラウンとエクレストンの不和は非常に深刻で、ブラウンと同席してのインタビューをエクレストンが拒否したと報じている。

「ブラウンが私に対して丁寧な対応をしてくれたことなど一度もない」とエクレストンは続けた。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、エクレストンとブラウンの「冷戦」がメルセデスの将来に暗雲をもたらす可能性もあると指摘しており、場合によってはメルセデスがF1から締め出される日が来る恐れもあるとしている。

※ティレルを買収してBARが発足。その後、ホンダがBARを買収してホンダF1になったが、ホンダは2008年にF1を撤退。ブラウンらがチームを買い取ってブラウンGPを立ち上げ、1年でメルセデスへチームを売却し、現在のメルセデスAMGに至る。

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