F1中国GPでフェリペ・マッサ(フェラーリ)に進歩が見られなかったことに対して、あるイタリア人記者が強く批判した。
この2シーズン不振が続いたマッサとフェラーリの契約は今季限り。今年マッサがいい成績を残せなければ、フェラーリとの契約延長はないと言われていた。しかし、開幕戦オーストラリアGPでもマッサが輝きを見せることはなく、第2戦マレーシアGPではチームメートのフェルナンド・アロンソが優勝したにもかかわらず、マッサは15位に終わっている。この結果、マッサには批判が集中し、シーズン途中で解雇すべきとの声も高まっている。
『La Stampa(ラ・スタンパ)』のステファノ・マンチーニ記者は、調子が上がらないマッサを解雇すべきだと中国GP以前からフェラーリに対して要望していた。
マッサは、中国GPで予選12番手、決勝では13位に順位を落としている。
「僕のレースに関して言えば、シーズン開幕からの2レースと比べれば進歩できたと思う」とレース後にマッサはコメントした。
しかし、マンチーニはマッサに対する厳しい批判の手をゆるめていない。
記事の中でマンチーニは、次のように述べている。
「3台目を走らせたいとまで言っているフェラーリが、いまだにたった1人のドライバーで参戦している」
「マッサはいても役に立っていない。まだ1ポイントも獲得しておらず、ただ燃料を無駄に使っているだけだ」
マッサの後任としては、フェラーリの育成ドライバーであるセルジオ・ペレス(ザウバー)が有力候補と言われている。ペレスはマレーシアGPで2位表彰台を獲得していた。しかしマンチーニは、フェラーリが今すぐマッサを解雇してペレスと交代させたほうがいいとは考えていないようだ。
「ペレスは若すぎるし、(フェラーリの苦境に対して)何とかできるだけの経験もない。彼をザウバーから移籍させるのは今季が終わってからのほうがいい」とマンチーニは加えた。