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ルイス・ハミルトン、成功のカギは「VIP待遇」への対処?

2012年04月14日(土)9:08 am

VIP待遇の甘い誘いをがまんする事ができれば、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に並ぶ成績を残せる。

そう評したのは、毒舌で知られる3度の世界チャンピオンに輝いた往年の名ドライバー、ニキ・ラウダだ。ラウダは同時にベッテルを「非常にバランスの取れた人間」と評している。

「ベッテルはバカバカしいVIP待遇の誘惑で心を乱したりしないんだ」とラウダが語ったと『The Sun(サン)』は伝えた。

対照的に、今シーズン一番戦闘力のあるとされているクルマを操るハミルトンは、昨季にプロとしての生活と個人的な生活の折り合いをつけられなかったことがタイトル争い脱落の一因と言われている。

「純粋な速さと才能だけを言えば、ルイスはセバスチャンと互角だ」

「ただ時々、(ハミルトンは)相反するライフスタイルのはざまで心を乱されてしまうんだ」

「頭の中を整理して、邪魔を取り除けば強い選手になれるはずだ」とラウダは続けた。

そして、今年ハミルトンにとって最大のライバルになるとみられるのが、チームメートのジェンソン・バトンだ。昨年にハミルトンがサーキット内外のトラブルで話題になる一方、安定感のある走りが武器のバトンはシーズン終盤までタイトルを争い、ランキング2位になった。ハミルトンはランキング5位で昨シーズンを終えている。

「ジェンソンは、チームのナンバー2ドライバーだったが、完ぺきな仕事をした」

「安定性があり、成長している。今はハミルトンとバトンのバトルを見るのが一番面白い。何しろ今年のF1で最強のコンビだからね」とラウダは語る。

しかしその最強コンビも、チームメート同士でタイトルを争うことになればチーム内での緊張が高まり、かつてのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がマクラーレンに所属した2007年のように、緊張関係が確執にまで発展してしまうのではないかとする声もある。2007年には結局それが原因となり、アロンソとマクラーレンは複数年契約を1年で解除する結果となった。

「そうなる条件はそろっているよ」と元F1ドライバーのジョニー・ハーバートも話している。

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