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フェラーリ、新コンコルド協定で40億円以上の特別分配金

2012年03月29日(木)17:56 pm

フェラーリが新たに締結した2013年以降の新コンコルド協定には、毎年5000万ドル(約41億円)を特別に受け取るとの条項があると報じられた。

コンコルド協定とは、F1チームとF1の商業権管理会社FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)の3者によって結ばれている協定で、F1の運営方法や収益の分配方法などが規定されている。現在の協定は2012年いっぱいで満了となり、2013年度からは新たな協定が締結されることになる。協定の内容は原則として非公開であり、新協定ではチームごとに個別の協定が締結されるとも言われていた。

チームごとに異なる協定が結ばれることへのけん制の意味も含め、チーム間でそうした内容の協議を行う組織としてFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が2008年から結成されていた。しかし、昨年いっぱいでフェラーリ、レッドブルらが相次いでFOTAを脱退しており、自らに有利な形で新たなコンコルド協定を締結しようと考えているのではないかとの憶測もあった。

フェラーリは、FOMのCEOでF1の最高権威者であるバーニー・エクレストンと商業的な内容について合意にいたったとみられている。

フェラーリと同様の特別契約は、ほかのトップチームにも認められていると伝えられている。ドイツ誌『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』によると、マクラーレンとレッドブルが得る特別分配金は、それぞれ年間3500万ドル(約29億円)になるという。

エクレストンは、新コンコルド協定の締結がまとまったとマレーシアで発表することを望んでいたが、メルセデスAMGやウィリアムズなどいくつかの主要チームがまだ署名にいたっていない。そのためエクレストンは、「大多数のチーム」と合意にいたったと明かしている。

特にメルセデスAMGはこの問題に関して、不満どころではないようだ。

「あり得ない」とあるメルセデスAMG関係者は言っていたという。「2020年まで有効の協定なのに、契約相手に透明性がないんだ」

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