マレーシアは、2016年以降もF1を開催するか決まっていないようだ。
インドや韓国、アブダビ、中国といった国々でF1開催サーキットのデザインを手掛けてきたヘルマン・ティルケだが、マレーシアGPを開催するセパンは、ティルケが初めていちから造り上げたF1サーキットで、1999年からF1を開催している。それ以来、今年まで毎年F1開催してきた。しかし、セパンの最高責任者であるラズラン・ラザリは、契約が満了を迎える2015年の翌年2016年も同サーキットでF1が開催されるとは明言できないと21日(水)に語った。
「われわれは実行しようとしてるすべてのことを推薦することができる。しかし首相が昨年発表したように、閣議で決定されることだ」というラザリのコメントを『New Straits Times(ニュー・ストレイツ・タイムズ)』が掲載している。
セパンは昨年、F1マレーシアGPの経済効果を調査するためプライス・ウォーターハウス・クーパーズ社(PWC)社にコンサルタントを委託した。
「PWCは今年のグランプリを通じて、再び調査をするようアドバイスをしてきた」とラザリは明かしている。
またラザリは、特にレースのプロモーションに関して、政府の一部があまり乗り気ではないと批判しており「すべての省庁が興味を持っている訳ではない」と指摘した。