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フェルナンド・アロンソ「フェラーリの全員が勝とうとする意志を持っている」

2012年03月15日(木)13:57 pm

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催されるオーストラリアGP(18日決勝)に向けた意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「昨夜(12日)メルボルンに到着したよ。1年で最も長い旅だし、まず大切なことはできるだけ早く時差に慣れることだ。オビエド(アロンソの出身地であるスペインの都市)とここには10時間以上の時差があるからね! この街にくるのをいつも楽しみにしている。雰囲気がとても特別で、ゆったりとくつろいだ気分になれるんだ」

「こういう場所は世界でもほかにはあまりないね。オーストラリアの人たちはいい生活を送るための方法を知っているみたいだ。もちろん、彼らだってほかの人たちと同じように問題を抱えているだろうし、実際、1年のうちの10日しか滞在しないのにそういう判断をするのは難しいことだけれど、僕はそういう印象を持っているよ」

「今は今年初めてのレースが開催される週末を迎えるのが待ちきれないところだ。今年はシーズン前テストがさらに短縮されてしまったため、いつもよりクルマを運転する時間がさらに少なくなった。6日間というのは僕にとって必要な運転をするためには十分なものではないね」

「僕は過去に何度も言ってきたけど、F1はトレーニングが禁止されている唯一のスポーツだよ。ナダル(スペインのプロテニス選手)に、新しいラケットでの練習を6日に限ったり、サッカー選手にワールドカップ前の練習を6回だけにしたりすることを要求していると想像してみてよ! もっとテストができればいいと思う。でもそれによってレースを損なわない程度にね。なぜならレースに勝るものはないからさ」

「実際、テストを重ねてかなりの距離を走った後で、初めてスポーツ(F1)の気配が漂い始めるものなんだ。予選でのワクワクするような気持ちや、スターティング・グリッド上で信号が変わるのを待っているときの緊張感、第1コーナーに攻め込むときのアドレナリンがわき出る感じが恋しいよ。本当に、F1をこれほどに素晴らしいスポーツとして形作っているすべてのものを恋しく思っている」

「テストの結果から結論を描き出すのは常に難しいものだ。誰もが自分たちのプログラムにそって作業をしているから、本当の意味での比較はできない。僕たちには明らかにもっと改善しなくてはならないことがたくさんある。(2012年型車の)F2012についての理解を深める作業を行い、自分のドライビングスタイルを新車に合わせてゆかなくてはならない。クルマは空力的にリアのダウンフォースが減っているし、新しいピレリタイヤは少しばかり運転するのが難しいんだ」

「僕たちは、クルマの開発に関してどういう方向性で進めてゆくべきかが分かっている。それは重要なステップだよ。確かに、最初の何レースかでは歯を食いしばって頑張らなくてはならないだろう。でも、まずは僕たちにどれだけの競争力があるのかきちんと見極めなくてはならない。その上で、シーズン序盤にできる限り多くのポイントを獲得するためにすべてをそそぎ込むよ」

「ファンのみんながいつも、僕がこれくらいの成績を残せると言うのを聞きたいと思っているのは僕も分かるよ。でも、僕たちは自分たちの力がどれほどか言えないというのが本当のところなんだ。予選が終わる土曜日の夕方6時まで待たなくてはならないし、そしてヨーロッパの外で行われる最初のレースが終わるまで、さらにもう少し待つ必要がある」

「第一印象を得ることができるであろうメルボルンのレースをスタートするにあたって、僕たちは冷静に落ち着いているべきだし、1度に1歩ずつ着実に歩まなくてはならない。ひとたび、僕たちの立ち位置が分かれば、僕たちはもっと詳細な目標を掲げることができる」

「ひとつ確かなことは、フェラーリの全員が勝とうとする意志を持っていて、そうしてきた歴史を持っているということ。そうしなくてはならない責任があると感じている。それは自分たちのためでもあり、ファンのためでもあり、パートナーたちのためでもある。それは僕たち全員の思いなんだ。僕たちはこの目的を達成するために力を合わせなくてはならない」

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