バルセロナで開かれているスペインGPの主催者には、バレンシアのヨーロッパGP主催者に対し、将来的なバルセロナとバレンシアのグランプリ交互開催を提案する準備があるようだ。
スペイン国内での経済状況の悪化から、バルセロナとバレンシアは、共に資金面で苦境に立たされていることを認めている。
F1の最高権威であるバーニー・エクレストンは、以前からスペイン国内の両主催者に対して隔年開催でのグランプリ継続を訴えてきた。スペインでのグランプリ開催が1回になれば、他の国でのグランプリ開催が可能となる。
しかしバレンシアは、2011年の時点でカタルーニャ州政府が提案した、隔年交互開催案を退けたと言われていた。
カタルーニャ州首相と親しい間柄であると言われるバルセロナ側担当者のゲルマ・ゴルドが「バレンシア側は現地でのF1文化の発展に満足を見せており、これまで同様の開催形態の続行を望んでいる」と、『DPA』通信に語っている。
「提案が拒否されてしまったことはわかっているが、新しいバレンシア州政府はわれわれの提案を受け入れる準備がある。正式な提案は数週間以内に提示されるだろう」
一方、『Marca(マルカ)』紙はバレンシア側が「主要なイベントの問題は検討中」であると改めて表明したと報じた。
「われわれが望むのは、全員にとって喜ばしい結論だ」と、匿名の関係者は話している。
なお、バレンシアとバルセロナ双方の担当者による非公式の交渉は水面下で進んでいるといわれている。