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F1開催権料の減額を求めるバレンシア

2012年01月08日(日)22:40 pm

現在F1ヨーロッパGPの開催地となっているスペイン・バレンシアの自治政府は今後、F1開催契約の内容見直しをF1の最高権威者であるバーニー・エクレストンに求めていくようだ。

『EFE通信』や『EP通信』によると、バレンシア州副首相のホセ・シスカルが「これ以上、大規模イベントを従来通りに開催することはできない」と述べた。

シスカルは、より良い開催条件をエクレストンに要求することによって「不利益を被(こうむ)るかもしれない」と認めているものの、スペインやヨーロッパの厳しい経済状況も考慮に入れているようだ。その不利益はバレンシアが現行の契約を履行することよりも大きなものかという質問に対し、シスカルはまだ詳細が分かっているわけではないと答えた。

しかし記者会見の中で、バレンシアは債務が膨らみ続けている中でもコスト削減に懸命に取り組んでいるとし、大規模なイベントに対しても「徹底的、かつ厳粛な見直し」が行われると明かした。シスカルはその中にはエクレストンへの書簡も含まれるであろうと語っている。

シスカルはF1開催がバレンシアに「とてつもない価値」をもたらしていると認める一方で、レースの主催者と腰を据えて再交渉を行う意向もあるという。『El Pais(エル・パイス)』紙によると、バレンシアはヨーロッパGPのために毎年2,100万ユーロ(約20億5,000万円)をエクレストンに支払っているとのことだ。現行の開催契約は、2014年で満了となる。

「すでにサインしてしまった契約があり、そこで合意したことを履行するのが当然なことだ。だが同時に、すべてのことが見直しの対象であり、いかなる可能性も排除しない」とシスカルは語った。

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