5月31日(水)に、長年にわたってレッドブルのエンジニアリングチームを率いてきたイギリス人エンジニアのロブ・マーシャルが、2024年にはマクラーレンに移籍することが正式に発表された。
現在55歳のマーシャルは、2024年1月1日付けでエンジニアリング及び設計担当のテクニカルディレクターとしてマクラーレンでの業務を開始することになっている。
■マーシャル加入を歓迎するマクラーレンのランド・ノリス
今季のマクラーレンF1マシンのパフォーマンスに大きな不満を抱えているランド・ノリスは、スペインGP(4日決勝)の開幕を控えたバルセロナにおいて、レッドブルからマーシャルを引き抜くことができたのは自分たちにとって非常に大きな意味があると次のように語っている。
「僕が思うに、頭脳とラップタイムの2つが大事なんだ。彼は大物だし、僕たちチームにとって重要な契約だよ」
■マクラーレンはマーシャルに報酬倍増を提示?
だが、もちろん、チーフエンジニアリングオフィサーという重要なポジションにいたマーシャルを失うことは、レッドブルにとっては大きな痛手だ。
「大問題だよ」
そう語ったレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は次のように付け加え、マクラーレンがマーシャルに対して巨額の報酬条件を提示した可能性を示唆している。
「オファーには、(現在の)報酬の2倍に相当する額が含まれることもあるからね」
■フェルスタッペンの存在がレッドブルの強みだとマルコ
しかし、マルコは、現在最強を誇っているレッドブルの中心的人材たちが今後も一緒に続けることになるのは間違いないと次のように付け加えている。
「マックス(フェルスタッペン)のようなドライバーがいることが大きな違いを生むんだ。誰もがサクセス・ストーリーに関与したいと思うものだからね」