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ロシア人銀行家、ザウバー救済か?

2013年07月08日(月)15:52 pm

低迷中のザウバーが来季、スピードを取り戻すために、抜本的な大改革を行うだろうと見られている。その一環として、ドライバーラインアップが一新される可能性も出てきた。

5月から給料を支払われていないとされるニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は、F1ドイツGPが開催中のニュルブルクリンクにて、ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンがチームを財政難から救うために対処していることを明らかにした。

ザウバーの買収に関しては、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子で、GP2チームの代表を務めるかたわら、F1ドライバーの敏腕マネジャーとしても活躍するニコラ・トッドが興味を示しているとされる。一方で、ザウバーとスポンサー関係を結んでいるイングランド・プレミアリーグの強豪サッカークラブ、「チェルシー」のオーナーであるロシア人富豪のロマン・アブラモビッチも関心を寄せていると伝えられた。

今後もこのようなうわさが途切れることはないだろう。

『Bild(ビルト)』は、ヒュルケンベルグがすでにロータスと接触したと伝えた。ロータスは現在、ロマン・グロージャンが低迷しており、キミ・ライコネンも2014年にレッドブルへ移籍するのはほぼ間違いないとみられている。

ザウバーのチーム代表、カルテンボーンは、給料が未払いのヒュルケンベルグがすでに契約を解除したとの報道を否定している。

「まもなく、新規スポンサーを発表するつもりよ」とカルテンボーンは述べた。

『Bild(ビルト)』とドイツ語版『Speed Week(スピードウィーク)』は、ロシア一の富豪とされるボリス・ローテンブベルグが、ザウバー救済に乗り出すかもしれないと報じている。弟とSMP銀行を共同で所有するローテンベルグは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも非常に親しい間柄にあるようだ。

メキシコ人大富豪のカルロス・スリム率いる世界的通信会社テルメックスは現在、ザウバーのスポンサーであるが、来季からセルジオ・ペレス(マクラーレン)を追ってマクラーレンへ鞍替えすると言われており、メキシコ人ドライバーのエステバン・グティエレス(ザウバー)にとっては大打撃になりかねない。

『Speedweek(スピードウィーク)』のロブ・ラ・サール記者は、2014年のザウバーのドライバーラインアップに、F1復帰となるロシア人ドライバーのビタリー・ペトロフと、ニコラ・トッドがマネジャーを務めるフェリペ・マッサ(フェラーリ)もしくはジュール・ビアンキ(マルシャ)を予想している。

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