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佐藤琢磨「勝てる可能性があっただけに残念」

2013年07月08日(月)16:06 pm

インディカー第11戦ポコノで、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今季初優勝。佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)はリタイアし、22位となった。以下、ホンダのプレスリリースより。

ニューヨークの摩天楼から西へ約100マイル、ペンシルベニア州の山中にある全長2.5マイルのポコノ・レースウェイで、1989年以来、24年ぶりとなるインディカー・レースが行われました。

決勝日のポコノの空は抜けるように青く、さわやかな風が吹き渡る絶好のコンディションに恵まれました。ファンは長いメインストレート横のグランドスタンドと、芝生の敷かれたインフィールドに陣取り、ポコノでのインディカー・レースを楽しんでいました。

正午過ぎにスタートが切られた、160周400マイルのレースは、スタートからゴールまでハイスピードで争われました。スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は予選7番手でしたが、エンジン交換を行ったペナルティーで17番グリッドからのスタートとなりました。プラクティスの時点からマシンの仕上がりに自信を持っていたディクソンは、序盤のうちにトップ10まで順位を上げ、3回目のピットストップを終えた133周目にトップに躍り出ました。新スペックのHondaインディV6ターボにはパワーがあり、スピードと燃費セーブの両立を成功させたディクソンは、残る28周でトップを保ったまま走りきり、今季初優勝を飾りました。この優勝は、Hondaにとって今シーズン4勝目となります。

2位でゴールしたのは12番手スタートのチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)で、3位には20番手という後方グリッドからスタートしたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が入り、Chip Ganassi Racingはチームとして初の1-2-3フィニッシュを達成しました。

Hondaは1994年にアメリカのインディカーへ参戦を開始し、95年にニュー・ハンプシャー・インターナショナル・レースウェイで初優勝を記録しました。そして、今日の勝利はHondaにとってインディカーでの200勝目となりました。

ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)は、15番手スタートから自己ベストタイの5位でフィニッシュ。シモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)は、8番グリッドから上位を走り続けましたが、ゴール目前に周回遅れに進路をふさがれて2台にパスを許し、6位でのゴールとなりました。そして、ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)は、最後列22番グリッドから7位まで大きく順位を上げてゴールし、Hondaドライバー6人がトップ10フィニッシュを果たしました。

3列目イン側グリッドからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、スタートからトップグループにつけ、1回目のピットストップを終えた時点で3番手に浮上していました。そのあと、1つポジションを落とした佐藤でしたが、マシンの仕上がりがよく、優勝の期待が高まりました。しかし、61周を終えて2回目のピットストップへと向かった際に、佐藤はブレーキングポイントを見誤り、ピットレーンを走行していたライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)に後方から接触しました。チームはマシンをガレージに運んで修理を試みましたが、長時間の作業が必要となるダメージが発見され、リタイアを決意しました。

スコット・ディクソン(優勝)

「ポコノはすばらしいコースです。私はこのコースにインディカー・シリーズが戻ってきたことを、とてもうれしく思います。今日の私たちはマシンの仕上がりがよいとの確信を持っていましたが、レースがどのようなペースで戦われることになるのかの判断は難しかったと思います。気温の高いコンディションでレースが戦われると判明したあと、私たちはマシンに攻撃的なセッティングを施してスタートへ臨むことにしました。レースでは燃費のよさがカギを握ることになりました。Hondaエンジンは燃費が大変よく、ライバルに対して驚くほどの差を持っていました。そして、私たちには十分なスピードもありました。1年近くも勝利から遠ざかっていたので、また優勝できて本当にハッピーです。しかも、Hondaにとっての200勝目という記念すべき勝利に関わることができ、光栄に感じています」

佐藤琢磨(22位)

「スタート直後からバトルを制してポジションを稼ぎ、リスタートでもさらに順位を上げて、いいポジションで戦うことができていました。あの時点で先頭に出るのは厳しかったかもしれませんが、トップはみえていましたし、同じペースを保つことも可能でした。1回目のピットストップのときにコースがグリーンで、あのときはピットロードへ入るところで減速し過ぎたほどでした。そこで、2回目はピット入口までもう少しプッシュしました。前を走っていたマシンをピットストップで抜いて順位を上げようと考えていましたが、ターン3からピット入口へのアプローチがオーバースピードになり、リアタイヤがロックしてマシンが横を向いてしまいました。あれは私のミスでした。勝てる可能性があったレースだけに本当に残念です」

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