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F1第2戦マレーシアGPフリー走行2回目、詳細レポート

2013年03月22日(金)16:59 pm

2013年F1第2戦マレーシアGPが3月22日(金)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km)で開幕。現地時間14時(日本時間15時)からフリー走行2回目が行われ、ロータスのキミ・ライコネンがトップになった。

【結果】F1第2戦マレーシアGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は曇り。気温32℃。路面温度は40℃。非常にタイヤに厳しいことで知られるサーキットだけに、F1タイヤサプライヤーであるピレリは、もっとも硬いハードタイヤ(オレンジ)と、それよりも一段階軟らかいミディアムタイヤ(白)という組み合わせを持ち込んできた。

だが、午前中行われたフリー走行1回目ではそのハードタイヤもかなり摩耗が激しいことが見て取れた。このセッションでは、どのチームも決勝を想定し、燃料を多めに積んだ状態で、長めの走行を行うことを通して、タイヤの状態に合わせた最適なセットアップを模索することがメインのタスクとなってゆく。

セッション開始早々は全車がハードタイヤでの走行を行っていたが、開始20分に差し掛かろうとする時点では、かなりのドライバーがミディアムタイヤに交換しはじめた。まずはその中の1人であるフェリペ・マッサ(フェラーリ)が1分36秒661を記録し、トップに立つと、その直後にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がそれに続く2番手タイムをマークする。

開始30分。ほとんどのドライバーがセッション最初のプログラムを終え、ピットに戻ってクルマの走行データの確認やセッティングの調整を行っている。この時点でのトップ10は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マッサ、アロンソ、マーク・ウェバー(レッドブル)、キミ・ライコネン(ロータス)、ロメ・グロジャン(ロータス)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)という顔ぶれだ。

サーキット上空には、小さな雨雲が複数あるようで、日差しが当たっている部分もあれば、雲に覆われている部分もある。ディ・レスタが無線で、サーキットの裏側部分では雨が落ち始めているとチームに連絡してきた。雨雲の動きによってどこで雨が突然降りだすかわからず、ドライバーとしても気が抜けない。

開始40分ほどの段階で、この段階になって初めてミディアムに交換したライコネンが1分36秒569のタイムを出し、トップに立つ。その後90分のセッションの折り返し点を迎えるころには、まだ雨量は多くないものの、雨のエリアがだんだん広がってきている。ターン7、ターン8付近はすでに路面がぬれはじめたのが目視できるようになったほか、裏ストレートにも雨がかなり落ちてきた。もうドライタイヤでの走行は難しくなり始めたようだ。

残り35分。いよいよ雨が本格的になってきた。特に最終コーナー付近はかなり強くなってきたようだ。モニターにはピットレーン入り口でクルマを滑らせ、ストップさせてしまったニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が映し出される。もちろん、すべてのドライバーがいったんピットに戻り、しばらくは様子見という状態だ。

残りが28分となった時点でペレスが水量の少ないとき用のインターミディエイト、それに続いてザウバーのエステバン・グティエレスが水量の多いときに使うウエットタイヤを装着してコースイン。さらにはベッテル、グロジャンもインターミディエイトでその後を追ってゆく。全体的には大きな水たまりなどはなさそうで、この時点ではインターミディエイトがベストチョイスのようだ。

残り20分。15台ほどのクルマがインターミディエイトを装着してコースに出ている。いったん雨はあがり、走行が進むにつれて路面も乾き始め、終盤にはまたほとんどのクルマがドライタイヤへと交換し始めた。また明るさも戻ってきたサーキットで、各マシンはドライタイヤで最後の走行に取り組んでゆく。

結局そのままセッション終了を迎え、トップには1分36秒569のライコネン、2番手に1分36秒588のベッテル、3番手には1分36秒661のマッサと続き、以下アロンソ、ウェバー、グロジャン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ディ・レスタ、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がトップ10を形成している。

なお、このうちディ・レスタのみがハードタイヤでのタイムとなっており、ほかはすべてミディアムでのものだ。また、開幕から不振にあえぐマクラーレン勢は、ペレスが11番手、バトンが12番手に終わっている。

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