NEXT...F1開催スケジュール

ハミルトン、チャンピオン争いに復帰

2013年07月30日(火)11:23 am

F1ハンガリーGPでポール・トゥ・ウィンを飾り、2013年シーズン前半戦を華やかに締めくくったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。しかし、レース前にハミルトンは「奇跡」が起こらない限りハンガリーGP優勝は不可能だと話していた。

ハミルトンはハンガリーGPのレース前に、路面温度が低いときですらタイヤ管理に苦しむメルセデスAMGが、高温のブダペストでいったいどうなってしまうのかと話していた。

しかし、「奇跡」は起こり、2位以下を寄せ付けない走りでレースを支配したハミルトンは余裕のトップでチェッカーを受けた。これによって、メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダがハッタリを言っていたわけではないと証明された。

ポール獲得にも驚きの声をあげていたハミルトン自身も「びっくりだよ。ほんとうに、こんな結果は予想してなかった」と喜びを語り、こう続けた。「タイヤをしっかり使うことができたね」

ラウダは48ポイント差でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を追うハミルトンにもチャンピオンになるチャンスがあるとドイツの『RTL』に話している。

「当然、ベッテルが最有力だ。だが、スパ(F1ベルギーGP/8月25日決勝)とモンツァ(F1イタリアGP/9月8日決勝)は我々に合うはずだ」

いくつかのチームは早々に2014年シーズンの開発にシフトしているが、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、夏休み明けのグランプリの舞台となる高速サーキット用の改良を用意していると明かした。

「シーズンの残りの日程でどちらを優先するかは、そのあとで決める」

ハミルトンのチャンピオン返り咲きを考えているのは身内だけではない。チャンピオン大本命のベッテルを擁するレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもハミルトンがタイトル争いにからむ可能性は「かなり高い」と警戒を強めている。

ハミルトンは、「ほかのところでタイヤがどうなるのか、全くわからない。でも、ハンガリーでタイヤを最後までもたせることができたから、ほかのところでもできるはずだ」と話し、「タイヤがうまく機能してくれるのが、今回が最後じゃないことを願うよ」と付け加えている。

そして、先日ガールフレンドのニコール・シャージンガーと別れたばかりのハミルトンは、ハンガリーGPの週末を傷心のまま送っていたと明かし、ハンガリーGPの勝利を彼女に捧げると語った。

「この数か月は、人生で一番つらいものだった」とハミルトンが『Sky(スカイ)』に悲しみを語る一方で、彼のボスであるラウダは「ハンガリーGPのような走りをしてくれるのなら、いつまでも傷ついた気分でいてほしいくらいだ!」と、ジョークを言っていた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック