フェラーリ、素早く新しいタイヤを理解する必要がある／F1ドイツGPプレビューまとめ
フェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサが、ニュルブルクリンクで行われるF1第9戦ドイツGP（7月7日決勝）に向けて意気込みを語った。
フェルナンド・アロンソ
「確かにベッテル（レッドブル）とのポイント差を縮めることができてうれしかったとは言ったよ。でも、自分たちのパフォーマンスには満足できていない。それがシルバーストンだけでのことだったのか、ここで調べてみる必要がある。クルマのバランスが正しくとれていなかっただけなのか、あるいは、ほかのみんなが進歩を遂げて、僕たちが後退してしまっていたのかをね」
「今週末は、また僕たちが序盤に示していたような調子を取り戻せることを期待している。シルバーストンのことはかなり深いところまで分析したよ。僕たちには競争力がなかったからね。そして、空力特性やセットアップに関していくつか問題があったことが分かった。だから、多分ここではもっとうまくやれると思う」
「いずれにしても、このレースも次のハンガリーでのレース（7月28日決勝）もタイヤ次第ということになるだろうし、タイヤに一番うまく合わせたクルマがレースを支配するだろう。つまり、出来る限り素早く新しいタイヤの使い方を理解しなくてはならないし、それをうまく機能させる必要があるということだ。だから、このことに多くの精力を注ぎ込むことになるだろうね」
「（シルバーストンでのタイヤ破裂は）危険な状況だった。でも、あのときは、それについて特別何も考えていなかったんだ。セルジオ（ペレス／マクラーレン）を右側から追い抜こうと決めたんだけど、それが幸運だったね。もし左側から抜きにかかっていたら、タイヤの破片が僕のヘルメットを直撃していたところだった。金属の破片が時速300キロメートルで飛んでくるのは、弾丸かナイフみたいなものだよ」
「今では、ピレリが変更を加えたし、彼らがこの問題を解決すると信じているよ。彼らは自分たちがやっていることを理解しているわけだからね。様子をみることにしよう。そして、またこういう問題が発生しないよう願うよ。あんなことはこのスポーツにとっていいことじゃないからね」
「僕たちとしては、それ（タイヤの変更）がクルマのパフォーマンスにどういう影響を与えるか、様子をみないとならない。変更は今シーズンで、もう3度目か4度目だ。それらの中には僕たちに合わないものもあれば、合うものもあった。だから、今週末はどうなるのか、そこもひとつ疑問符が付けられるところだね」
「でも、変更されるのはリアタイヤだけなんだ。普通はリアにはウォームアップに関する問題は少なくて、フロントのほうに苦しむことのほうが多い。でも、今日はパフォーマンスのことは二の次だ。必要なものは、レースを完走でき、夜には帰宅することを可能にしてくれるタイヤだよ」
フェリペ・マッサ
「イギリスでは僕たちはレッドブルやメルセデスAMGに対してかなり競争力が低かった。とりわけ予選ではね。そして、その予選ではほかのチームも僕たちより速かったよ。決勝では、クルマはかなり競争力があった。それでも、レッドブルとメルセデスAMGは僕たちより良かったけどね。でも、その差は予選のときほどじゃなかった」
「僕たちはこのことに関して、しばらく取り組んできている。でも、シルバーストンではほかのサーキットに比べて、その差が大きかったのは事実だ。ここ何日か、空力やセットアップをはじめ、すべての部分について調査をして、なぜそうなったのかを調べるために懸命に頑張ってきた。ここでは、僕たちがまた正しい方向性を見出したということを証明するために、クルマが良くなっていることを期待しているよ」
「自分のパフォーマンスには満足している。モナコ（第6戦）ではクラッシュしたし、バーレーン（第4戦）ではタイヤの問題を抱えた。カナダ（第7戦）では決勝でいい走りができたものの、予選ではクラッシュしてしまった。そんなレースもいくつかあったよ。でも、そういう問題を抱えなかったレースについては、僕のパフォーマンスはすごく良かったし、戦うことができていた。これから、最終戦までそれを目標にする必要がある。トラブルを抱えたり不運な状況に陥ることがないようにしながらね。もしそうなったとしても、これまでよりはうまくやれると思っているよ」
「シルバーストンでは楽しい夕食を過ごしたよ。バーニー・エクレストン（F1最高責任者）もいたし、エリック・クラプトン（ミュージシャン）もいたんだ。僕の素晴らしい友人だし、彼の大ファンなんだよ。素晴らしい人で、いろんなことを語り合ったよ。タイヤの状況に関してもね！」
「僕はバーレーンとシルバーストンでタイヤにトラブルを抱えた。バーレーンではタイヤを左右逆に装着はしていなかった。でも、シルバーストンではそれをしていたんだ。だから、今回の問題が、それに関係しているのかどうかははっきり分からないね」
