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メルセデスAMG、好調の要因は?

2013年03月14日(木)9:51 am

F1公式シーズン前テストで、メルセデスAMGがテストを通じての最速タイムを刻むなど、突然調子を上げてきたことに驚きの声が上がっている。

メルセデス・ベンツは、2013年シーズンを迎えるにあたり、モータースポーツ責任者であったノルベルト・ハウグに代えて、ニキ・ラウダとトト・ヴォルフを新たな共同オーナー兼責任者として迎え入れた。そうして迎えたシーズン前テストでは、メルセデスAMGが非常に好調ぶりを発揮してみせたわけだが、そのパフォーマンス向上の裏には、こうした体制の変化が影響しているのだろうか?

だが、かつて7度F1チャンピオンに輝き、昨年までメルセデスAMGに在籍していたミハエル・シューマッハは、そうではないと考えているようだ。シューマッハは、「むしろ、裏方のほうのおかげだよ」と語り、次のように続けた。

「エンジニアたちによる、チームの基幹構造そのものによるものさ。そして、これらは少し前から準備されていたものだと思っているよ」

現在のメルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンについては、その地位が今後も安泰であるのかどうか不透明な状況となっているものの、シューマッハの発言は明らかにブラウンによってメルセデスAMGに招き入れられたボブ・ベル(テクニカルチーフ)や、アルド・コスタ(テクニカルディレクター)、そしてジェフ・ウィリス(テクノロジーディレクター)といった技術者たちのことを指している。

かつてフェラーリやマクラーレンで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーもそれに同意見のようだ。

ベルガーは『APA通信』に、「その2人(ラウダとヴォルフ)が、クルマのパフォーマンスに関して何らかの影響を与えることができたとは思わないね」と述べ、さらに次のように続けた。

「なぜって? だってこの(2013年型の)クルマは彼らが加わる前に設計されたものだからさ。でも、新しい風が吹き入れられたことによる影響力を過小評価してはいけないけれどね」

一方、1996年度のF1チャンピオンであるデイモン・ヒルは、メルセデスAMG躍進の陰には、チームが2013年型車の設計のために、これまでよりも多くの時間を費やしてきたと考えているようだ。

「ロス・ブラウンが、(昨シーズン途中で)今シーズンはもうあきらめることにしよう、と決めたんだと思っているよ」、と『Sun(サン)』に語ったヒルは、さらに次のように続けている。

「いろんなことから察するに、彼らは(昨シーズンから)ずっと2013年に目を向けて、2012年(のクルマの開発)はかなり棚上げにしていたんだよ。(昨シーズンは)彼らの本当の力が発揮できていたようには見えなかったからね」

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