31日(木)に本拠地ウォーキングで新車発表を行ったマクラーレンだったが、技術部門の責任者であるテクニカルディレクターのパディ・ロウが欠席した。
以前はウィリアムズと交渉していたロウだったが、最近になって、メルセデスAMGと将来の移籍について話し合っていたことがロス・ブラウン(メルセデスAMG/チーム代表)により明らかにされている。
2012年型の進化形である新車MP4-28のお披露目が終わって報道陣に囲まれたチーム代表のマーティン・ウィットマーシュは、ロウの残留は間違いないとした上で、次のように語った。
「その先の話は、あまり明らかではないね」
ロウの発表会欠席についてウィットマーシュは、チーム創立50周年を目前にして、世間を騒がせた“みっともない”姿をさらしたらみんなに申し訳ないということでロウ自ら決断したと、その理由を述べた。
ロウは「発表会に水を差したくないとのことだった。この場に身を置くのはふさわしくないと、自分で決めたんだ」とウィットマーシュは語っている。
ロウについてウィットマーシュは、「今年いっぱいは、チームの一員だよ」と断言した。
2013年仕様車のMP4-28は、昨年型のフェラーリに影響を受けたのか、フロントサスペンションを新方式のプルロッドに変えている。
マクラーレンの声明によると、「MP4-28は、昨年7勝したマシンの単なる進化形ではない」という。「輝かしい戦績を収めたシャシーをもとに、いくつか重要な部分のデザインを一から見直している」と書かれている。
このマシンをドライブするのは、ジェンソン・バトンと新加入のセルジオ・ペレスだ。
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