所属チームであるHRTの消滅が確定的となったペドロ・デ・ラ・ロサが、過去に所属したザウバーを痛烈に批判している。
HRTの消滅は確定的となっているが、デ・ラ・ロサは長年テストドライバーを務めたマクラーレンへの復帰を否定。スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』が、デ・ラ・ロサの発言を次のように報じている。「(マクラーレン復帰は)事実ではないよ」
「僕は僕の行く道を進んでいるし、自分の決断に従っている。だから、マクラーレンに歓迎されてチームに戻ることはない。もう2度も離れたチームだからね」
2003年から2009年まで、レース出場の機会も得ながらマクラーレンのテストドライバーを務めたデ・ラ・ロサは、2010年にBMWザウバー(現ザウバー)のレースドライバーとなり、マクラーレンを離脱。しかし成績が振るわず、2011年にはピレリのテストドライバーを経て再びマクラーレンのテストドライバーに就任した。2012年シーズンにHRTからレースに復帰するため、再びマクラーレンを離れた経緯がある。
2013年もHRTからレースに参戦すると見られていたが、HRTのチーム消滅はすでにほぼ決定している。
マクラーレン復帰についてデ・ラ・ロサはこう語った。「僕は忠実(ちゅうじつ)ではなかったからね、ゼロから始めるのは当たり前のことさ」
「テストドライバーやリザーブドライバーという立場でF1に残る自信はあるけれど、なんの保証もないんだ」
41歳のベテランドライバーとなったデ・ラ・ロサは、2012年シーズンを振り返って、後方での戦いを強いられたが最悪のシーズンではなかったと話している。
「できることならマクラーレンで仕事がしたい。それは疑う余地もないことさ」
「一番行きたくないチームはザウバーだね。あのチームは、いつも、クルマじゃなくてドライバーに責任を押し付けるんだ。クルマが遅いことは明らかなのに」