ルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社は12日(水)、商品投入およびロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズ社への技術移転を加速させるため、合弁会社アライアンス・ロステック・オートBVを設立することを発表した。
ロシアにおける昨年の自動車需要は、小型商用車も含め265万台だったが、2012年には290万台に増加すると見込まれる。また、ルノー・日産アライアンスにとってロシアは世界で3番目に大きな市場であり、昨年のロシアにおける自動車販売台数は、ラーダ車57万8,387台を含めて87万8,990台となり、市場シェアは33%近くに達している。
こうした背景のもと、ルノー・日産アライアンスとロシアン・テクノロジー社は、この合弁会社設立により、各社が持つアフトワズ社の全株式を保有することで安定的かつ長期的なロシア市場拡大戦略の展開を目指すものだ。
新合弁会社アライアンス・ロステック・オートBVの取締役会長に就任する予定となっているルノー・日産アライアンスのカルロス・ゴーンCEOは、次のように述べている。
「本日の歴史的な合意は、ルノー、日産、アフトワズの3社すべてにとって有益なものとなる。すでに強固な関係を構築しているパートナーシップに重要な新しい1ページが刻まれた。本合弁会社は、われわれのロシア市場における攻勢に拍車をかけ、ロシアの自動車産業のリーダーであるアフトワズ社の競争力を支えていく」