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ラウダ、2012年F1王者を予想

2012年11月08日(木)17:38 pm

F1第18戦アブダビGP予選で起きたトラブルがきっかけで、ライバルのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)にポイント差を3点詰められたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。それでもタイトル予想はベッテルで決まりと豪語する元F1ドライバーがいる。3度のF1チャンピオンで、現在はメルセデスAMG重役のニキ・ラウダだ。

母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙とのインタビューに答えたラウダ。まず聞かれたのは、予選後に燃料規定違反でペナルティーを受け、ピットスタートを強いられたベッテルが激しいバトルの末に表彰台の一角をもぎとったレースを見て、ベッテル王座保持の考えに変わりはないかという点だ。

2012年シーズンは残り2戦。アロンソに対するベッテルのリードは10点となっている。

「私の予想に変化はないよ。レッドブルは今回のミスから学んで、最終2戦は技術的に完ぺきな状態で臨むだろう」

「最速マシンに乗っていることだし、あとはベッテル次第だ」

しかしながらアロンソもタイトルをあきらめていない。相変わらずサムライの精神論をかざして、フェラーリのマシンF2012をもっと速くとチームにハッパをかけている。

ラウダはこう続ける。「アロンソはそれで給料をもらっているからね。でも、どこまでできるかな。以前と変わらないんじゃないか」

「アロンソがすべての仕事をきっちりこなしても、それだけでは不十分だ。フェラーリのマシンではレッドブルと戦えない」

そんなラウダも、第19戦アメリカGPでベッテルがタイトルを取るとは思っていない。むしろ、2012年F1シーズンは最終戦ブラジルGPで「最高のフィナーレ」を迎えるとの予想だ。

ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで戦った経験を持つF1解説者のデビッド・クルサードは、こうかつな戦術を駆使するアロンソに気をつけろと、『Telegraph(テレグラフ)』紙のコラムで次のような助言をベッテルに送る。

「フェルナンドは鋼鉄のようにタフな心臓を持つファイターだ。最終2戦には、どんな手を使ってくるか分からない」

「フェルナンドにしてみれば、戦争に赴く気分だろう。マシン対マシンの戦いとは別に、頭脳戦に持ち込みたいはずだ。揺るがぬ自信をかもし出しながら、冷静さをもってセブ(ベッテルの愛称)に揺さぶりをかけてくるに違いない」

「私はセブの勝ちを予想するが、その差はほんのわずかだろうね」

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