フェラーリのフェルナンド・アロンソが、鈴鹿サーキットで行われる日本GP(7日決勝)に向けて意気込みを語った。
フェルナンド・アロンソ
「今タイトル争いでリードしているなんて奇跡に近い。開幕後の6戦ではQ3進出さえできず、トップより1.5秒も遅かった。長い道のりだったよ。今ではクルマも改善されて、表彰台にいつも上がれるようになってきたから気持ちの面でも前向きになれている。でも、残りのレースで何ができるか考えないといけない。もしタイトルを獲得できたらそれは奇跡さ。でも、たとえ逃したとしてもベストを尽くしたって胸を張って言える。なぜならここまですべてのレースで完ぺきだったからさ。だから残りの6戦もノーミスでいかなくちゃいけない。冷静さを保って、決勝ではできる限り多くのポイントを持ち帰る」
「4位であったり2位であったり、結果はレースの内容によってまちまちだろうね。ライバルたちの状況にもよるから、攻撃的に行くのか、守りの走りになるのかはレースの中で見極めることになる。例えば、シンガポール(前戦)の決勝では、予選の失敗を取り返すためにスタートを攻撃的に行った。でも、終盤になって前を行くバトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)とベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)が速すぎて追いかけるのを辞めたんだ。あれ以上リスクを冒す意味が無かったからね」
ドライビングの面で、今シーズンはアロンソのF1キャリアの中でもベストシーズンなのでは? との問いに次のように答えている。
「年を重ねるごとに向上するし、ミスからも学ぶ。今シーズンのチームのパフォーマンスは、ここまで非常に一貫していて、クルマから最大限の力を引き出せている。僕はそのことがとてもうれしいけど、これは僕個人のドライビング云々(うんぬん)の話だけじゃない。チームのためにもうれしいんだ。トラック上ではすべての分野で最大限の力を引き出している。ドライバー、チーム、戦略、タイヤマネジメント、これらすべての面で去年の経験を糧(かて)にしているのさ」