2012年シーズンの前半戦が終了した。ここにきて、昨シーズンまでトロ・ロッソの正ドライバーであったハイメ・アルグエルスアリが古巣チームを激しく非難している。
レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソは、昨年末に当時チームの正ドライバーであったアルグエルスアリとセバスチャン・ブエミのふたりを同時に解雇し物議をかもしていた。
トロ・ロッソが後任に選んだのは、ダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュというふたりのルーキードライバーであった。しかし、シーズンの前半終了時点でチームが獲得できているのはわずか6ポイントである。
また、トロ・ロッソはチームの方向性をめぐって意見が対立したベテランの技術責任者ジョルジオ・アスカネリを解雇したとされている。
これらの件についてスペイン紙『AS』にコメントを求められたアルグエルスアリは、「正直言って、僕にとってはもう過去のことだし、今は将来のことにしか目を向けていないよ」と話している。
「ひとつだけ言えるのは、チームのやり方は問題だらけだったってこと。でも、もう僕は関係ないから」
「今、僕に必要なのは、これからのプロジェクトを見つけること。トロ・ロッソから追い出されてしまったからね」と付け加えた。
しかし、パドックでの雰囲気から察するに、トロ・ロッソとレッドブルはリチャルドとベルニュに少なくとももう1年チャンスを与えることは確かだろう。
このふたりの新人ドライバーについて、チーム代表のフランツ・トストは先月次のように評価している。
「ダニエルはこれまでいい仕事をしているし、高い技術を持ったドライバーだ」
「ベルニュは新人だから、もちろんすべてのサーキットが彼にとって初めてになる。でも技術の高いドライバーだ。とても高く評価している。いい仕事をしているし、レースごとに成長している」
さらに、「もし2人にいいクルマを与えたら、間違いなくよいパフォーマンスを見せてくれるだろう」と付け加えた。