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コスワースにF1撤退のうわさ

2012年06月26日(火)2:54 am

F1にエンジンを供給する独立系エンジンメーカーのコスワースがF1から撤退するかもしれない。

F1で使用されるエンジンは統括団体FIA(国際自動車連盟)が仕様を細かく規定しており、2013年末までは現行のV8エンジンが使用される。現在、F1チームにエンジンを供給しているのは、フェラーリ、メルセデス、ルノー、そしてコスワースの4社だ。

今シーズン、マルシャとHRTにエンジンを供給しているコスワースは、2010年からF1へのエンジン供給を再開した。再参入当初に4チームあった供給先は、2012年シーズンには2チームに半減している。ルノーがFIAに自動車会社のエンジン供給チーム数の制限緩和を求めたことで規約が変更され、2011年シーズンまでコスワースエンジンを搭載していたウィリアムズとケーターハムが2012年シーズンにルノーエンジンを採用したためだ。

そして、2014年からは規約が変更され、V6ターボエンジンが採用されることが決まっている。供給先チームの減少を受けて、2011年末には、コスワースが多額の資金を投じて2014年からの規約に適合するV6エンジン開発を進めるか疑問の目が向けられていた。

そして今、V8エンジン時代が終わる2013年シーズン終了時までコスワースがF1に残るかどうかもあやしくなってきている。

コスワースの供給先減少の原因を作ったとも言えるルノーのF1活動責任者ジャン・フランソワ・コベは昨年、「われわれはF1に参戦しているし、規約ですべての問題が解決できるわけではないのだから、市場を広く開くよう求めているんだ」と発言していた。

そのコベがドイツのウェブサイト『motorsport-total.com』に、「コスワースは、もう終わってるね」と語れば、2014年からV6エンジンを手にF1参入を狙うPURE社のクレイグ・ボロックは「2014年(のF1)にコスワースはいないだろう」と話す。

ホンダF1の前身になったF1チームBARの設立者でもあるボロックは、『gpupdate.net』にも「誰がなんと言おうと、コスワースがこれから(V6)エンジンを作っても間に合わないさ。絶対に不可能だね」と話している。

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